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Mama's Babies Gary CREW
ダ・ヴィンチ コード ダン ブラウン
夜中に犬に起こった奇妙な事件 マーク ハッドン
PERHAPS SHE'LL DIE M.K. プレストーン
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Mama's Babies Gary CREW


子供も九才になってくると家に一歳から五才の子がいるのが不自然だとはわかってくる。
子供はみんなママのことをママと呼んでいる。
双子や三つ子はいない。
パパもいない。
ママはひとりで子供たちをみている。
そこで暮らすわたしは学校には通わずママの家事を手伝っている。
ある日ママに連れられて駅に行くと、
入ってきた列車から若い女の人が降りてきて大きなカバンと包みをママに渡した。
そのまま女の人は列車に戻る。
駅に立つママは私に包みを持つように言った。
その中には赤ん坊が入っていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

赤ん坊はどうしてくるのか、
ママが子供に自分に、万能薬として使っているのはなになのか、
児童になろうとする子がいなくなっていくのはなぜなのか。

ミステリじゃないんだけれど。
児童書で、それよりなにより実話に基づいているんだけれど。
だいぶと以前ひまわりさんのサイトで見た本。
ずーっと積読だったのだけれど、それでも気になっていた本。

三カ国でおこった異なる事件が基礎となっている。
今はこんなことなくなったけれど、といわれるけれど、
少し前、東洋系の子を養子にしてあとは。。。というのもきいたこともある。
この本は最後がきれいにまとめられていたが、
実際は?今も気になる。
読後、感想を書き留めなくてもあとあとまで残る、印象の強い話だった。
 

ダ・ヴィンチ・コード The Da Vinci Code ダン ブラウン(Dan BROWN)著

夜中のルーブル美術館で館長に銃が向けられた。
重大な情報をもらせと強いられる館長。
秘密を共用してるほかのメンバーも消されてしまった。
銃は無情にも火をふいた。
これでは秘密を知る人がいなくなる、

殺し屋のほうはつかんだ情報をもとに動き出す。
一方パリに来ていたハーバード大学の美術教授がこの件で寝入りばなを起こされた。
現場に駆けつけてみると、館長が瀕死の状態で残したダイイング・メッセージ。
星、裸体、そして特殊なペンでかかれた数字の羅列とふたつの文。
歴史と象徴論に照らしあわしても雲をつかむような話。
そこに暗号の専門家が入ってきた。
どこか不審なその女性、実は大事な鍵を握っていた。

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感想: 騙(だま)したつもりが騙されて。

場面展開、気の引き方、盛り上げ方に複線の引き方が上手い。
描写が映像的で、それも舞台がルーブル、パリ...、見せる!
ダヴィンチやキリスト教について、読者に基礎知識を叩きこむ手口も、
無知な人間に説明したり、盛り上がりを引き伸ばすために回想(きっちり美術史の講義)に入ったりとあの手この手。
中身がぎっしり詰まって、時間を無駄にしなくて、移動も激しい。
いろんなことを教えてくれた本です。
教科書、参考書なら途中で放りだしたけれど、キーワードの説明もなんとか読みきりました。

途中で一瞬、だれて「しろぐみさーんがんばってくださーい、あかぐみさーん、がんばってくださーい」引用はここ
なんて思いながら油断して読んでいたら突然足元をすくわれたりして。

いやぁ、裏をうまくかかれた本でした。
 

夜中に犬に起こった奇妙な事件 The Curious Incident of the Dog 
  マーク ハッドン (Mark HADDON)著 (2003)

イギリスの地方に住む男の子、隣の犬が殺されているのを見つけ、
犬を殺した犯人を見つけようと心に決めた。
だって、大好きな犬だったんだから。

なんでも数学的、論理的に考える男の子、
警官を殴っていきなり警察に引っぱられたりもするし、
隣近所への聞き込みもストレートに「誰か不審な人見なかった?」
対人関係がうまくもてない男の子が日常を自分なりに感じとり、
自分なりに解釈をつけ、自分の言葉で書いていく本。
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ミステリではないのだけれど、少年にとってはミステリ仕立てなので、こっちに分類。
人とうまくつきあうことができず、論理だけで物事を見ていくのだが、
この論理がクリストファー君の乏しい経験に基づいているのだからみていて危なっかしい。
犬が殺された事件が母の死の真相につながり、はじめてひとりで旅にでて、
そして父と母の不仲を目の当たりにし、それから試験。

すべてがこのために必要だったのかと、最後まで読んでいて圧倒された最後の一文だった。
(かといって後ろのページから開いてこの一文だけ読んでも、
はじめから読んでいない人にとっては何の意味もない一言☆)

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感想: 書評によってはクリストファーの「医学的見解」がすっぱり書かれているものもあるけれど、
それだけでもう本を読んだ気になるより、じかにページをめくっていって、
イギリス人としてではなく、
地方の子ということでもなく、
スペシャルな子としてもなく、
「クリストファー・ブーン」をわかっていって欲しい。

それでもあの、クリストファー君、章を素数で並べるなよ。
乱丁かいなと思いました。

PERHAPS SHE'LL DIE M.K. プレストーン(M.K. PRESTON)著

                    A Worldwide Mysteryより 2002年 8月発行
メアリ・ヒギンズ・クラーク賞、バリー賞にノミネート。処女作。

ジプシーの血を引く娘シャンタリーンが生まれた農場に帰ってきた。
12年前の悪夢から開放されるには、事件の解明しかないと強硬手段に出たのだ。
昔の記憶は断片的。父が一度は逮捕され、釈放された後、騒ぎが起こる。
失踪する前の母の言葉は「何を見たか、ぜったい誰にも言っちゃいけない」

小さな町では犯罪者の娘扱いで孤立無援。シャンタリーンもそれに答えるかのようにあからさまな敵意を示す。
犬と持ち馬にしか心を開かない24歳の娘を見守るのは保安官一家。
そんなある日、事件の鍵を握ると見られる男が事切れているのを見つけてしまった。
現場に居合わせたおかげで第一容疑者とされ留置所へ。
事件現場であったよそ者が隣家に転がり込んできたのは偶然か?

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真実を追う、鼻っ柱の強い小娘の前に次から次へと難題が。
筋も登場人物も入り組み、複数いる犯人探しに読み手は飽きずに参加できる。
ただ、後半、なんとなくからくりが読めてしまったのでちょっと残念。
それでも、ひたすら前向きで、気が強く動物好きの主人公には声援を送りたくなった。
 




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