ミステリ

田中芳樹



薬師寺涼子 シリーズ

「痛いの痛いのアイツに飛んでいけ〜」
「あいつってだれです?」
「とりあえず警視総監」

だったかどうか、記憶にはっきりしないのだけれど、このひと言でうちに「痛いの痛いのあっちに飛んでいけ〜」がブレイクした。
自分の頭に花が咲いているんじゃないかと思うことが時々ある。


中国の物語を書いていて、漢字まみれの資料の中で、ストレス解消に書いたというこの話。
こちらもストレス解消に読みました。
ストレスのものになりそうな豪快な女上司。才女で金ころがしがうまく、良いとこの出で健康で毒舌家で居丈高。
その下の部下がこりゃまた上司の尻に敷かれ放題。
このふたりと、他の美女やらがわんさか出てきて、レギュラーメンバーの揃う先には、いつも異形のものが現れる。

一方、四字熟語や慣用句遊びがあって、漢字が極力少ない割にはお勉強した気になれるのもおトク。


しかし、この女上司と男部下、痴話げんかをしながらまたおぼこくいちゃいちゃいちゃいちゃしてるんだよ〜。外から見てるとね。
「あんまりバカにすると子どもを産むときタマゴで産んでやるからな。その時になっても後悔するなよ」
こんな台詞を大上段に言えて、なおかつ本当に産むんじゃなかろうなと思わせる女(ヒト)は他にいるのだろうか。


 女王陛下のえんま帳の対談の中で、「男の方の書く女の人だから」性格が悪いといっても意地悪じゃない。というような記述があった。
 古い例ではうる星やつらの面堂終太郎。女性が書くから愛嬌があるんだよ、と。
 異性が書く異性、というのは、そういう利点もあるのね。
 

 
シリーズとしては

魔天楼
東京ナイトメア
巴里・妖都変
クレオパトラの葬送
女王陛下のえんま帳 (短編一話、「呪われたダイヤ」収録)  これも逃せない。
黒蜘蛛島
夜行曲
霧の訪問者
水妖日にご用心


これだけ一気に読んで、話がタイトルとみごとに一致する話は初めてです。

魔天楼



東京ナイトメア

巴里・妖都変

クレオパトラの葬送


短編、「呪われたダイヤ
黒蜘蛛島
夜行曲
霧の訪問者
水妖日にご用心




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