ちょっと たわごと 本ネタ 編 2013以前
おふらんすのことば 編 
アルザス (ふらんす) にて 編
こどものこと 編
過去にできないたわごと 旅行編 神戸 パリ ドイツ

本ネタ 編
中身、分けました。
 本(日本語) 本(英語) 児童書(フランス語) 本(フランスその他)
感想の感想: 衝動買いって言葉ばっかりやん。     2012/04/06
         



以下 分類前。上記の分類の内容とダブっています。

クリスマス プレゼント商戦開始前、11月の末に本屋で見かけた本



旅行所コーナーの店員カウンターの横に、一冊立てかけてあった。
普段は見向きもしないのに、普段はそのまま通り過ぎるのに、
何気なく手が伸びた。

表紙もよく見えなかったのに。
どうして気がついたかもわからないような薄い本だったのに。



開くと細かい線画。

百聞は一見、なのでサイトはこちら
このサイトで画像が上手くアップされていない場合もこのリンクで一見可。

うひゃー、と見入っていると普段話したこともない店員さんが
「わたしも買っちゃったの」

多忙に多忙を重ねている義理の妹に購入。
女系家族なので、土壇場で誰にプレゼントを振り返ることもできるし。

一冊だけあった本。
しまっておかないと、絶対開いてしまって変に折りクセをつけてしまいそうな柔らかな本。
次に見に行ったら追加入荷はされていなかった。

あぁ自分の分も欲しかったなぁと思いつつ、12月に突入。
元の本屋には入っていなかったが、よその大型チェーン本屋に平積みになっていた。
思わず二冊購入。
三冊にするか二冊にするか、かなり迷ったはじめて複数買いした本。
もうひとりの義理の家族に、そして娘?

レジで女性が思わず開いて、「きゃー見て見て」とカウンター内で大騒ぎ。
- わたしとあなたで一冊ずつ?
思わず言っちゃった本。

二日後には完売になっていた。

今年ラストのマイ ヒット。

Johanna Basford
Secret Garden

2013/12/26


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

休みに入るから、モードにどっぷりつかって変な奴で一日過ごせる本を読もう。
ケイト・アトキンソン、
ホルヘ・ルイス・ボルヘス
イタロ カルヴィーノ
モーパッサン。

思っていたのに ノッティングヒルの恋人だとか、ラブ・アクチュアリー、4マリアージュ等、リチャード・カーティスDVDを見ている。
Mr ビーン、ロンドン オリンピックのビデオがあったら買ってただろうなぁ。




2013/12/26
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

食堂かたつむり(つづき)
 

Ogawa ITO
Le restaurant de l'amour retrouve

ネオンは蛍光灯、エルメスが一度Erumesu。
横文字で読みながら日本語を思うのは結構楽しい作業だった。
ヌカ漬けや炊いたご飯を入れるおひつの訳は苦労の跡が見られた。
それともこちらが読み違えたのかもしれない。

固有名詞の訳の合間で、ヨコ文字は時折言葉と化し、「世間一般の親子の摩擦」、血抜きの件は万国共通の肉体労働、じんわりと話の中に入りこませてくれた。

一日一客って、家族を食べさせるのと同じではないか。でも、好きを仕事にする人がやると、こうなるかも。
山菜、カレー、フレンチにサンドイッチ、ビスケット、ホットチョコレートと彩りよく配置され、その隙間を好きなもので心ゆくまで並べられるのは、物書きの醍醐味だ。
読み終えて一日後に思い出した。
そーいえば家にお客を呼ぶディナー業を、ニュースでやってた。
ネットで案内を出し、それを見た人が連絡をする。
映像は、カメラを意識してかもしれないが、呼ぶほうも呼ばれるほうも完全によそ行きモードだった。
正装した若い男女4名が教えられたアパートに入る。古い木の階段をのぼり、ふつうの家のドアをあけると、レストランさながらのサロン、テーブル。そしてコース。

バカンスの家交換、ツーリストホーム、ベット&ブレックファーストは古くからある。夕食ご招待があってもいいじゃないか。
かたつむりと違うのは、店と住居が一体化しているところ。そして呼ぶほうも一緒に食事をして、会話を楽しむこと。

閉じられた空間でひとりで食べる。シェフがこっそり覗き見する。かたつむりを読んだ人はどー反応するんだろう。その辺りをチェックしてみたいが、話題は他にも満載だ。きっと本はきっかけにすぎず、話題はすぐさま他にも広がっていくだろう。
日本文学はひとつの話を掘り下げる、と言われたことがある。
あんたらが話題を移しすぎなんだよ。言いたいけれどそれはそれでまた楽しい。

ゆめりすとを読んだときのように、頭の中でジョン・レノンのイマジンが流れる。
夢だと人は言うかもしれない。
でも、宝くじは買わないと当たらない。
夢は見ないと叶わない。

2013/12/11
追記 : 食堂かたつむり、ページ作りました。 こちら
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

先日ちかくのレストランでぼやがあった。上がアパートだったが幸い昼間は無人だった。けれどワンコがいた。

大型雑種の、日本ではアカとか呼ばれそうな犬が、アパートの窓から身を乗り出し、
はしご車で上ってきた消防員を待ち受ける写真が地方紙の一面をかざっていた。

他に救出されたもの、ハムスターにテンジクネズミ。

大事に至らず、続報には消防士に抱きかかえられる犬の写真が載っていた。
こっち(アルザス)。
無理やり抱えました、という感じがありありと。

何回見ても犬しか印象に残らず、消防士は男性だったとしか思い出せない。
消防士とは、大変なお仕事です。

一面の写真、ネットで見れるわと思いコピーしなかったら、ネットに残っていない!

年末のニュース写真大賞にでてくることを期待しよう。



2013/12/11




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
食堂かたつむり

あら出ていたのね。
話には聞いていた、でも内容は聞かないようにしていた小川糸さんの「食堂かたつむり」を図書館で見つけた。
残念ながら仏訳(お国柄当たり前だけど)
でも、田山花袋や宮本武蔵、村上春樹だけじゃなく、、ここ数年、容疑者Xの告白やベルカ吠えないのか、卵の緒、小川洋子の象など、ふつーの本が訳されはじめてうれしい。
それでも、おにぎりやぬかみそ、お茶漬けなんて日本語で読みたいよなぁ、と思いつつも好奇心には勝てず読み進める。
こんな草食の話が日本で受けるのね、とあなどっていたらバリエーションは広がり、多国籍から食物連鎖へ、それから簡易フードそして。

おままごとでもいいじゃないか。夢は好きなことからはじまる。

ジュテームスープはスープダムール、ふくろう爺がアンクルふくろう、そもそも題名がレストラン・エスカルゴでもなく、オベージュ・デスカルゴでもなく、愛再発見レストラン(直訳)と訳されている辺りが妙にツボにはまる。
先日からずーっと傍らにあるゆめりすと(勝手に邦題)を、料理人の女の子が語った感じ。
ちなみにフレンチ表紙はこう。




天井裏にフクロウを住ませる、おかんの気持ちがよくわかる。
わたしならヘビを這わせる。

Ogawa ITO
Le restaurant de l'amour retrouve
2013/12/10
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ご縁

近所の店では注文不可な図書館コーティンググッズをチェーン本屋にネットで注文する。

たまたま不在で配送所留。
すぐ角の配送所ではなく、郊外近くのガソリンスタンド留。
足があるならハイパーマーケットで買ってるって。

連絡すれば転送してくれるというけれど、
そこはフランス。
ゆめゆめ希望地に数日内に転送してもらえると思うことなかれ。
荷物が迷子になってそれっきりになることが関の山。
とぼとぼ取りに行くことにする。

ガソリンスタンドに無事着いていますように。
(追跡データも話半分で聞かなければいけない国。。。)

さてこの縁はありやなしや。


縁といえば先日同僚の机の上に、子どもの写真があった、
金髪碧眼六.七才の美少女。
え〜、お子、もうこんなにでっかくなったの? 見違えるよぉ、
と言ったら「それは姪っ子」という返事が返ってきた。一族でひ孫の写真でカレンダを作ったそう。
同じ年頃のひ孫三人、金髪娘がころころとじゃれあう写真が他のページにあった。
その中のひとりに同僚の娘。

七年ほど前のこと。突然「来週から産休にはいります」宣言があった。
お腹はぺったんこ。
「養子縁組が決まったの」
離婚騒動の真っ最中にお腹に着地、生んだ女性が顔も見たくないと手放した子だという。
国が生物学的に毛色を見て、それに合う家族に決めるということだ。

お腹に着地して、看護婦に育てられ、同僚の元に養女に来、一族があちらこちらに住む村で育つ。
ふつーのフランス人的な日々を送っている、はず。
赤ん坊のときはバカンスに実家に預けられおいてきぼりをくらったり、クリスマスプレゼントに一喜一憂したり、日々の話題をさらったり。
熱を出したり、母の日のプレゼントを作ったり、行事でパンをもらったり。

この子もいいご縁に恵まれたのか、
それとも強運掴んでこの世に来たのか。

なにはともあれ、縁あって家族。



2013/12/06
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
多分こう その後の追記

Evelyne BRISOU-PELLEN
Le Manoirを読了。
書き残したことがあるので追記をこのに。

2013/12/01

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ホントは地雷な国籍の話

選挙の話が出るたびに、トラウマになっている映像がある。
2002年、サルコジ氏が大統領線に出る前の選挙。
もともと投票率の悪い中、シラク、ジョスパン(敬称略)とドングリの背比べみたいな大統領候補で票が割れ、追い越しで極右政党国民戦線が大統領選に躍り出た。
20時のニュースで、このテロップを読もうとしたキャスターの息をのんだ顔、ひきつった顔。
後日その瞬間を組み合わせた番組がテレビ局を超えて放映されていた。

移民反対、EU反対、フランス孤立万歳の極右政党国民戦線。

それでなくてもアルザスは極右で有名な地域。

投票権がないということは、こんな時に何もできないのだと思い知らされた。

そうやってボンヤリしている中、高校生たち、まだ選挙権を持たない「子ども」たちがデモを行った。

- ぼくたちみんな移民の子

血気盛んな年頃の人たちが世界遺産の旧市街を埋めた、暴動とは程遠いデモだった。

結局票割れをした投票者がシラクに投票し事なきを得たが、こちらが無力なことに何一つ変わりはない。
どうして自分たちだけが、ほかの"外国人"と違って選挙に行けないのだろう。
北アフリカ系もイタリアやポルトガル、ポーランド他、移民たちも、フランス国籍取得者は選挙権があるというのに。
重国籍を認めない日本。
国籍法11条は、何を根拠とした条項なのだろう。

それから十年以上たつ。
あの頃の高校生たちはもう参政権を手に入れている。
わたしは今も、間抜けにボンヤリ見ているだけ。
古文の頭の上の誇りも自分で掃うことすら出来ず。

機会は与えられているというのに。

迷い鮭



2013/11/29
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
多分こう

Evelyne BRISOU-PELLEN
Le Manoirを読んでいる。

児童書。
大病をした男の子が、療養のため大きな屋敷を流用した施設に送られる。
戦前から時間が止まったようなお屋敷で、持参したスーツケースをあけるとコンピュータも携帯も、着替えも何もかもが消えうせていた。
支給される服はもう時代遅れもいいようなスタイル。図書館は戦争以前の本ばかり。衣装係はちょっといかれて、子どもは炭鉱で働かされるのがフツウと思い込んでいる。
電気がない。コーピーもない。地下は犯罪人が住んでいる?
ここはいったいなんなんだ。

2013/11/29
※※ 
感想

途中から、あ、これ、ちょっと苦手、と思いはじめたがとりあえず読了。
妖怪アパート ヨーロッパ版、みたいな感じだった。
日本でウケを狙うなら、もっともっとどろどろ、おどろおどろしいく、鬼太郎の墓場で運動会みたいなシーンも出てきそうだが、これはフランス児童書。さらりときれいに収まっていた。

なにはともあれ読み終わって速攻で靴をはき、クリスマスマーケットでにぎわう町の裏道を走りぬけ、閉館間際の図書館へ駆けこみ返却。
オドロオドロ系はメグ・キャーボのメディアターが積読本としてひかえているからうちにはもぉいい。
と言いつつ、そうやって避けると寄って来るんだわ、こういう本は。
第二巻も出ているが、うーん、図書館であったら借りるかな。


2013/12/01

 と、そこまで書いたが書き残したことがある。

文体がいい。
一度読み終わったら一言一句辞書を引こうかと思ったくらい、魅力的な文章が並んでいる。
流れがよく、生き生きとしていて読んでいて心地がよい。
主人公の高校生の男の子は病み上がりで、ちょっと覇気に欠けるが、それはそれで安心して読める。
レトロな家はヨーロピアンでゴシック。入ったと単にもう突然タイムスリップしたよう。。
読み心地のよさと主人公の邪気のなさと加わって、一文一文が解読したくなるほど魅力的。
妖怪アパートや怪談物が好きなで、でフランス語をかじったことがあって、ちょっと長い話が読みたいな、と思う人には最適な本だと思う。
あと、そういう人には耳寄りな話としてイギリスの児童書怪談物もけっこう仏訳で出ている。
去年は吸血鬼ブームだったし、怪談好きでフランス語や英語をやりたい人は、今が旬と言えるかもしれない。

2013/12/02

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

どれもブラック


ケイト・アトキンソンの英国で本になっていない短編を集めた本、というのを読んでいる。
On a de la chance de vivre aujourd'hui 
(Lucky We Live Now))
  
8作ばらばらの話だけれど、どれも験(ゲン)のいいタイトル。
ラッキー、だとかホープだとか、なんだか結婚式かお正月に読みたいような言葉がそこここに散りばめられているが、なにをどっこい、げんしゃ茶屋である。もぉ旦さん、正月やゆうのになんでそんな縁起(ゲン)悪いことばっかり)おっしゃるん、二号を泣かす口の悪い旦那みたいなもの。女はコンサートの余韻に酔っている。そしてその中で映画のような出会い。なぜかその夜のうちにベットイン、そして女は男を実家に招待し、「彼女の父母」と対面する男。なんだかこの家は食べることと寝ることを中心に回っているようと男は思っていると。。。(第一話)
第二話 :創世記 初めに天地ありき
第三話 : ラッキー We live nowは、「私、更年期」ではじまる。

坂田靖子に似た、思惑から少しずつずれていく感覚。
読みはじめるとクセになる。

英国本物バージョンも出版されているのだろうか。

Kate ATKINSON著

On a de la chance de vivre aujourd'hui 
(Lucky We Live Now))



2013/11/21
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

広告作成業の本から、開いて楽しい本に移る。

エリック・オルセナ

コットンをめぐる世界のたび、というのが日本でも訳されているけれど、
これは日本語訳は難しいだろうなぁ。

フランス語文法と戦う少女&兄の話。

とつぜんシリーズ第四弾から読んだので、どーして14歳の少女がフランス文法専門家になったのかよくわからないが、とにかく、主人公のジェーンはセネガル(←本が手元にないので要確認)に呼び出されて、スペースも点もカンマもなくなったフランス語を糺すことになる。
ようはにほんごにするとこういうかきかたをしてそういうかきかたになってああなってこうなったなつめそうせきしのじょうにさおさせばながされるとかくこのよはすみにくいひとのよにすみにくければうんぬんのぶんしょうにカツを入れに出向く話。

以下このシリーズの表紙なのだが、開くとそういう感じの絵がきれいにおしゃれに挿入されている。
そう。見た目にも美しい本。
中身は、うえのようなぶんしょうがいっぱいあってどれがどれやらとっつきもわからないようなじょうたいだったのだけれど
うちの中学生に読ませると、すらすら読みよった。
「こういうショートメッセージ送るの流行ったんだよ」
横でPCゲームをしていた12才が「ハリポの一巻の文章だよ」

まあかれらはそこそここっちのがっこうにじゅんのうしているようでそれはそれでよろしいかとおもったどくごかんでした、

真面目な感想文はまた今度。



  
Erik ORSENNA著 題名 ET SI ON DANSAIT?

写真例:LA REVOLTE DES ACCENTS

ちなみにフランス語の権威、アカデミィフランセ会員

2013/11/19
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



最近はまっているグレゴア デラクール
著者サイトに「写真であらすじ紹介」があったのでリンクを貼る。ここ
左から「物書きさん」、「ゆめりすと」、「あなたはそこに」と並んでいるので、本をクリック、
中にあるLivre en imagesをクリック。

例えばあなたはそこに、の美形ボーイはここから入り、Livre en images、>をクリックしていくとページがめくれる。

そして必見の「ゆめりすと」、ここ
そう、これはこういう話なのです。(どういう話だい。。。)




2013/11/19
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


ポケット版になるまで買わないぞ、買わないぞ、と思っていた本、図書館にあったのでいそいそと借りてくる。
グレゴア・デラクール三作目、最新刊、LA PREMIERE CHOSE QU'ON REGARDE 勝手に仮題 あなたはそこに (谷川俊太郎氏の詩のタイトルそのまんま。よって仮題)
     


小さな町に住む車の修理工。美形だが性格は超地味。彼女ない暦二十年の二十才、まだ男の子とも言える若造クン。
ある日ノックの音がした。
家の前に立っていたのは、うら若き美人。少し年上の大女優。
美人。
美人。
美人。

- しばらくここにかくまって。

男の子は言われるがまま家に通す。
そして二人暮しがはじまった。

※※※※

真ん中まで映画ノッチングヒルの焼きまわしのようなイメージで読んでいた。
いきなりジュリアン・ロバーツと遭遇した本屋のにーちゃん。
フランスに来ると大女優に車の修理工。
作者はコマーシャル作成業に長いこと携わっている人で、美人の使い方を知っている。
美人は美人であることに自己陶酔させてはいけない。
周りの男を振り返らせるんだ、
と、映像作成の基本ラインがほぼ100ページ続く。
行きかう男は誰もがびっくり。
アルツハイマーで入院している46歳の母もびっくり。
- 貴女、エリザベス・テイラー?
キャトリーヌ・ドヌーブやイザベル・キャレに間違われた経験がある美人は、そういう人たちに穏やかに接していく。
はいはい美人なのねと、、こっちは惰性で読んでいたら128パージ、話の真ん中辺りで美人が直球を放つ。
美人のゆめリスト(やりたいことリスト)はタダモノではない。

別に世界征服を狙っているわけではない。
美人の大変さはこういうところにあるのか、こういう本音を持っている、いい人じゃん、
腰をすえてさぁちょっとまじめに読もうかな、思わせるあたりから話は急に展開していく。
おお。わぁ、発展家。うふふふふ、えへへへへ、え、そんな、え、え〜、という卓袱台返し、バットエンド!? そしてラストは。

無意識のひと言が若い二人の明日を変える。
途中でカップルのウダ話、アメリ・ノトン好きなのよ、言わせたのは作者の伏線かい。(アメリの話もたいがい、自分から据え膳をひっくり返す)

そしてラスト時空が曲がり次元を越えた錯覚にも陥らせる、萩尾望都のようなジ・エンド。
美人があくまでも2でいなければいけなかったのは、このためか。

壮絶さにが挿入されているにもかかわらず、これは読まずに死ねるかい、と思わせるほど存在感があった本。

これも日本語になればいいのに。



原題 LA PREMIERE CHOSE QU'ON REGARDE
著者 GREGOIRE DELACOURT
   


グレゴア デラクールのページ作りました。こちらへ。

2013/11/17
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

グレゴア・デラクール フレンチベストセラー、「ゆめりすと」(勝手に邦題)の次に「うちの物書きさん」(勝手に邦題)を読みおわる。

涙。

形は自伝のような本。
主人公が小さかったとき、家は商売を営んでいて、スーパーに押されかなりの苦労があった。
母は美しく、ホームパーティで人が多く出入りする中では、別人に見えた。
寄宿舎生活で家を出るとき、父は心細い主人公の支えになってくれた。
父は父で愛人を作って家を出る。
主人公は大学生になり、幼な友だちと一緒に暮らしはじめる。
広告業でベルギーに就職が決まり転宅。
時々帰る彼女のパリのアパート、
ベルギーでは上司の女性と夜を共にしていることをおくびにも出さず。
仕事は順調で言い値が通る高収入。
結婚、別れ、子ども、大きな家。そして父の発病。
出るものも多い。
そしてまた入るものも。

ここが見事に次作にリンクしている。さすが広告制作のプロ。というか、時空を越えて言葉を操る才能に乾杯。


作ったような波乱万丈はないけれど、書き手の心情が話しかけられるように伝わってくるところは「ゆめりすと」と同じ
そして「ゆめりすと」で描写されていた空っぽの家、介護、母親の思い通りには進まなぬ子の生活が、実話のように詰まっている。
嘘を信じさせるためにはホントの話を混ぜること。
それともホントの話が90%?
読者の想像をj広げさせるのが、物書きさんの醍醐味というところだろうか。
Wikiには妻帯者と書いてあった。
この辺りがまた現実と虚偽の狭間に読者を放りこむ。

行間の想像力がまたもやどんどん膨らむ本。

三冊目、大型バージョンしかまだ出ていない。
ポケット版になるまで待てないかも。

大型バージョンはポケットの2.5倍くらいする。今年はもうアメリとIKEAを買っちゃって、実はあれもこれも買っちゃっているから、もう自分のクリスマスプレゼント枠を既に大きく超えている。
カイシャで仕事周りの技術研修を申し込んでくれといわれている。
研修代はカイシャ持ち。
研修は申し込まないから、その分本代払い戻しにしてもらえないかしらんと、本屋の前で真剣に考えてる今日この頃。


   年の差ラブロマンス? 
   持ったらそのままレジに持って行っちゃいそうだから、なるべく遠巻きに眺めし、見猿聞か猿を決めこんでいる本。


そうそう、先日町の本屋でIKEAを買ったとき、
店員さんがつくづく裏の本の紹介を見ながら言っていた。
なんだかみんなこれ買うのよね。



ポケット版で持っていたらどんなにかわいいだろうと待つつもりが、
版が変われば表紙も変わる可能性もある。待つ甲斐はあるか、と理由をこじつけて購入に踏み切った本。
インドの大金持ちがパリの空港からタクシーに乗りこみひと言「IKEA」。
フランス語の分からない外国人、なんだか横柄、金回りは良さそう。タクシーの運転手は初乗り並みの運賃で行ける近くのIKEAよりも、わざとパリ市反対側のIKEAに連れて行くことにする。そして。
勝手に邦題: 「IKEAの戸棚に閉じこめられた修行者の世にも不思議な世界旅行」
 ローマン・ペルトラ(Romain Puertolas)著。フランス生まれのフランス育ちの著者の模様
L'extraordinaire voyage du fakir qui etait reste coince dans une armoire ikea

最近女性作家を中心に真面目な本ばかり読んでいた反動が、こんなところに出てきている。
一から十まで嘘ばっかり、か?



2013/11/11

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

昨日気になったので町で本屋に行ってみた。
ユーゴのレ・ミゼラブル(ああ無情)、現物を探して開いてみる。1650頁ほどあった。
去年の映画公開あたりで出た、10ユーロの一巻もの。
コンパクト版家庭の医学みたいな持ちはかり。
著作権もとっくに消滅しているし、こういうのはキンドルで読んだほうが肩にも目にも優しいんだろうなぁ、と思って見ていたら、横から声がした。
「それ、暗いよ」
ふりむくとフレンチカップル。
「そういうボクらはこれだけどね」 電話帳のような本をひらひらさせる。大学入学資格試験本。
わたし、ユーゴのがいい。

ユーゴやデュマ、モーパッサンって、フランス人の基礎知識なのだろうか?
日本でいう「人間失格」本?
これがどうして日本では児童書にリライトされる?
がたがた考える前に読む?

現代世界の児童文学集、ハリポ世代で選ぶなら、フランス語圏、一体何が入るだろう。

2013/11/08
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




下の夢リストの追記:

話の中に本が出てくる。
アルベール・コーエン著 選ばれた女。(日本では国書刊行会出版 文学の冒険シリーズに入っている 紋田 廣子訳)
本慣れしない人が辞書をひきながら読むので、わたしにも読めるかな、と思い探してみたら、軽装版にして1100頁の長編だった。
デュマの三銃士より詰まっている。
ユーゴのレ・ミゼラブル(ああ無情)よりは薄いが、字数は多いかも。
コーエンはこの38年前に同じ登場人物が出てくる本、「ソラル」を出している。これももぶ厚い。
後から調べるとこの作者、プルスト、ジョイスの並ぶ文学だという。
ジュネーブの人で、(1895-1981)。
選ばれた女は1968年に出版、翌々年にレジオンドヌール勲章。
文学の正道。

どうしよう。買っちゃった。



2013/11/07
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

熱に浮かされるほど惚れこむ本がある。
最近ではバーバラコンスタンティンのトムやメリトーヴェ・ヤンソンの誠実な詐欺師アメリ・ノトン
これの日本訳はどんな感じだろう、これを押すならどんな責め方があるだろう。読みながら時々考えてしまう。
IKEA,、Le mec de ma tombe a cote
この本はどこが売りになる? 読者対象は? 「外国」に海より深い憧れと幻想を抱いている方々の、夢を砕くことにはなるまいか、

人はこれを雑念と呼ぶ。

誰がどう考えようと好きなものは好き、いいなぁと思うものを心にひとつくらい、大事に持っていてもいいじゃん。
自分のために一冊読むぞ。
思って夜中の二時に手にとったのが、積読本になっていた去年のベストセラー。
グレゴア ドゥラクール(Gregoire DELACOURT)のMa liste des envies.(半直訳 ゆめリスト) (文字化けのためアクセント記号は省略)





場所はフランス。中世から取残されたような小さな町、アラス。主人公は手芸店をやりくりしている。夫は近所の工場勤務。現場主任になる夢を持つ。大きくなった子どもたちは家を出て、もう自分の人生を歩む。
時折泊りがけの遠出をしたり、日々穏やかに暮らしている。
近所には妙齢の双子が宝くじを元手に開いた美容院エステ、カフェ、レストラン。スーパー、ハイパーマーケットもある普通の町。

主人公の思い出話や、脳梗塞で記憶が六分ごとにリセットされる父親の状況などで、淡々と話が進んでいくのかと思いきや、さすがベストセラー。
途中で万人(?)に夢を見させるようなエピソードが仕込まれていた。
おまけに主人公はそれ以上やってくれそうな可能性を放っている。
きっと読者は私ならどうする、ボクならどうすると考えながら読むんだろうなと、結局またもやそんなことを思いつつ、想像力炸裂、私利私欲にもまみれながら読了。

夜が明けていた。

自分の心を映し出す、鏡のような本だった。
日本語訳も出版予定。
近々映画になるそうで、馴染みのない風光明媚な観光地も堪能できそうでかなり楽しみ。


ちなみにこれはグレゴア ドゥラクール氏の二作目。
一作目、処女作のタイトルを直訳すると「うちの物書きさん」(L'ECRIVAIN DE LA FAMILLE)。




処女作で、主人公の名前こそ違えなんだか自伝ぽい。大きく出た題名だな、
思っていたら本職が1982年から広告業。大物広告をばんばん出す、広告会社の社長さんだった。
受賞歴詳細はこちらへ


2013/11/06
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


つらつらと近況


強烈に早口な人がいる。
ひっきりなしに話していて、はきはき意見を表明する。
指示もてきぱきしている。
仕事も全速力でこなしながら、おしゃべりもかかさない。
一分間の情報交換量はとんでもない量だ。
仕事の質もいい。

多分、何をするにしても話しながらでなければ調子が出ないのだろう。

私はこの人のおかげでフランス語のヒアリングが急上昇したような気がする。
せざるを得なかった。

ただ、ひとつだけ引っかかる。
彼女は自分で話したことを覚えていない。

この人を見ていると、自分自身の本の読み方を反省してしまう。
速読には自信があった。
スピードには、である。
ただ、一言一句味わったか、という点には疑問がある。
好きな本、好きな話は今でも繰り返し読む。
しかしうっかりしているとついつい走り出し、読むために読んでいるのか、読み終わるために読んでいるのか、自分でもわからなくなる時がある。

早ければいいというものではないのだと、早口の人を見てつくづく実感した。
そんなこと考える暇があったら、ちゃっちゃと仕事をこなしなさいと、早口な人からまた言われそうだが。


話変わって二週間前、迷っていた東欧ユダヤ料理の本、
結局これを購入。



ビーフストロガノフを肉とトマトソース、玉ねぎ、ブイヨン、パプリカで仕上げる、大雑把なレシピで私の心をわしづかみ。
早速その晩作ってみた。
ユダヤ風になる決め手は鳥の脂らしいが、これはなかったので省略。冷蔵庫に眠っていた赤ワインをなんとなく加えて、結局レシピから外れはしたが、
味はそこそこ本格的に。
次はミンチ肉のクレープをトライする予定。
本によるとクレープ & マッシュルームとにんにく、鳥脂 & 肉とトマトソース、玉ねぎ、ブイヨン、パプリカでできるらしい。
鳥脂は家にないのでまたもや省略。
それではユダヤ料理にはならないだろう。

どうして先日本屋に行って、じっくりユダヤ料理本を選んだのだろう。
ユダヤ料理のために本を選んだのか、本屋で時間を過ごすために専門外のユダヤ系にこだわったのか。

しゃべること、読むこと 活字を追うことが楽しいのだ。
そこをがたがた理屈づけるのは野暮というもの。
本(屋)はそこにある/行くだけで楽しい。


Alain TAUBES著、Cuisine Yiddish



2013/10/26
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


本の話をさせて

右往左往するうちに二ヶ月目に入る。
これからも更新が多少滞るかもしれません。
まただよこいつ、くらいに流していただければ幸いです。


が、
本の話をしないのはきつい。
実生活中にそういう話をすることもないことはないが、
フランス人、話を自分のほうに持っていくのがうますぎる。
アメリカ人でもフランス人の雑談をさえぎることをあきらめたと聞いたことがある。
地下鉄の構内に夜閉じ込められたとき、アメリカ人は抗議し、日本人は途方にくれ、フランス人は座って雑談をはじめた、という逸話もある。
さもありなん。

最近読んだ本は今年の頭のベストセラー。
言いかけてもすぐ話をかっさらわれてしまう。
私に本の話をさせてくれ〜。

サイト更新を怠って二ヶ月。
そうか、この外界断ちがストレスになっていたのだと、今朝の今朝に気がついた。

最近読んでいる本

井上ひさし 吉里吉里人(上) 


上巻でもう充分楽しんでいる。
学生の頃井上ひさし氏、モッキンポット師の後始末をはじめて読み、四十一番目の少年でトラウマになるまで、遠藤周作氏と並べて読んでいた。
ことあるごとに、文章は短く、明確に、と書いていらっしゃった気がするが、吉里吉里人の文章の長いこと長いこと。
論理と実践は違う。
素人は短く。師は長く、ということなのだろうか。
一文一文の流れがよくて、うんちくがよくて、なかなか前に進めない。




L'Ecrivain de la famille (勝手に直訳 うちの文士さん)
グレゴア デラクール Gregoire Delacourt著

二作目が大ヒットでまた店頭に出回りはじめた処女作。
二作目の主人公のモチーフが母親ということで、この一冊目にお母さんのことが言及されているかなと思い手にとった。
子供のころの思い出話になっていく?





最近気になっている本



東欧諸国系ユダヤ人の料理大全。

La grande livre de la cuisine juive ashkenaze
Florence KAHN著

宗教上食材にお祈りを捧げたりするらしい。そちらのほうには頓着しないが料理法としては自然志向でそそられる。
家が自主的に掃除をしてくれたり、鍋が使用後勝手にきれいになってくることがないように、
本が料理をしてくれるわけでもないのは百も承知しているが、
それでも最近一番そそられている。






最近聞いている本。

Morgen, Findus, wirds was geben
ドイツ語。ドイツ語素人 &本自体は半分しか読んでいないので、なにがなんだかわからない〜。

個人的には子守唄にぴったりのCD。

2013/10/12
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ねえ、翻訳の話をさせて

最近技術の調べごとで右往左往していた。
息抜きに、でもモードは持続させておくために、技術屋さんの本でも読もう。
思って家の本の棚をのぞく。

ない。

専門外というのはこういうことなのだろうか。


カイシャの方でこれも専門外で来年のカレンダを翻訳する。
翻訳。
ノエルがクリスマスで、パックがイースター。
翻訳?
学校は相変わらずの六週間通学、二週間休みが基本ペース。
休みばっかり。
ぶーぶー言いながらキリスト関係の休みを昇天祭だとか降臨祭だとか型どおりに書き足していく。

日曜祝祭日に店を開けさせない、深夜営業に罰金、とかするから税金入らないんじゃん。
一方税収入増加のために市民に増税。
経済の廻し方を一から学んだほうがいいんじゃない? お仏蘭西クンよ。
思いつつ、イースター前の聖金曜日と、クリスマス後の26日に赤い丸をつける。

ドイツ影響でここはアルザス近辺が休日になる日。
また店休みだよ。
思いながらも心がわくわくする。
学校にいた頃のよう。
フランス定型カレンダに、この二日を足すのが楽しみで、
毎年業務外のささやかなこの翻訳を、裏の裏で引き受ける。

2013/10/12
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

フランス語のアメリカ本のパリとイギリスとイタリアの旅行記


Une matin Je suis partie (原題 Without reservation)
仏題直訳 「ある朝私は家を出た」  




どーして買ったんだろう。
思うほどふつーの旅行記。
アメリカ人の女性新聞記者が、フランスイギリス、イタリアへと8ヶ月間ひとり旅をする話。
パリ、ロンドンは多少の宿泊先をおさえ、途中予期せぬ事態で旅は一時中断となるが、それからふたたびイタリアへ向う。
旅先からの絵葉書は、アメリカの自分の家の自分宛。

この本、なによりも序文にそそられた。。
地方紙の新聞記者として女手ひとりでふたりの男の子を育ててきた。
今やひとりは日本での勉強を終えそのまま翻訳者になり、もうひとりはコロラドで物理の学位を生かす。
著者はバルティモアの実家で、地方紙の記事を書きながら猫一匹と暮らしている。
そんな中、今はもう亡き母の絵葉書を見つける。
アイルランドから、自分(母)宛てに送った一通の絵葉書。
 - 私たちはここで一週間過ごします。ホテルはとても居心地がよく、夜は詩が読めます。食事は美味。ダブリンには世界で一番素晴らしい動物園があるの。
見慣れた母の字に涙が出てきた。
学業を終えて社会に出て行く子どもたち。いつかわたしの絵葉書を見て、涙することがあるだろうか。

そして地方の一新聞記者は、旅を決意する。
どこに行こう。
走り回るのはいや。要所要所には落ち着きたい。

パリはどう? どうしてパリ。 パリ、いいじゃない。
今の仕事はどうするの。猫はどうしよう?

問題は熱意と好意と今までの行いを元にひとつひとつクリアしていく。
オックスフォードでは英国の村の歴史を受講して、スコットランドでは羊飼いの家に泊まろう。
それからイタリアに行ってー。
そうして出た旅をジャーナリストの目で観察していく。
ここはフィッジラルド父娘がいた場所、ここはプルストが歩いた場所、ここはT.S.エリオット。
そして出会う人をも逃さない。
人と知り合い、言葉を交わし。そこにゆっくりなじむ様を、アリスは克明に記述していく。

著者 アリス シュタインバッハ (ステインバック?) 
Alice C. Steinbach (-2012)
1977年 43才〜 ジャーナリストとなる。  
1985年 51才   ピュリツアー賞を受賞  (報道特集記事部門)
1998年 64才   8ヶ月の休職をとりヨーロッパへ。  
1999年 65才   フリーのジャーナリストに。
            プリンストン大学で教鞭をとる。
2000年 66才   Without reservatinsを出版      




2013/09/08
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ニナ 英国王室へいく



勝手にお邪魔しているブログ 英国アート生活で、イギリスマナーの話がアップされていた。
(http://loki-art.jugem.jp/ 2013年 9月5日分)。

そこにひと言、”王室からの招待は命令(command)です”

そこまで読んで先日図書館で立ち読みした絵本を思い出す。

小さなアパートに住む女の子。五才か、大きくて7才くらいだろうか。
生活観あふれる食卓で、スパゲティを犬食いしている。
おとーさんもおかーさんもイヤ〜な顔。
食事が終わるか終わらないかの時に突然の訪問者が来る。

晩餐会へのご招待です。
英国王室からの遣いであった。

「あたしお腹すいてないわよ」

大丈夫。着く頃には食べられますよ。

外に小型飛行機が止まっていた。

マナーを甘んじているうちの中学生に読ませてやりたい。
と思える見事な描き出しだった。

着いた先にはコーギー犬もいたし。

ニナ 英国王室へいく
Nina chez la reine d’Angleterre*Rutu Modan 

↑これで出版社のサイトに。
マンガみたいな画像をクリックすると立ち読みできます。

日本でも出てる?



2013/09/06
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

フレンチ新学期スペシャル

と称して本屋でこんな本が並んでいた。
単に本屋の趣味かいな。

今月の新刊だそうです。
 


2013/09/05


ネタなつぶやき

今、仕事用にコンピュータをあげた。
ついついバーチャル本屋に寄り道。





l maison des chagrins (直訳題 苦悩の家) Victor Del Arbol 著
ちなみにこの前の題名を直訳すると 「侍の悲しみ」。
どちらもミステリ本らしい。

もしも本屋で見かけたら、 カタリナ マゼッチ (Katarina Mazetti)のMon doudou divinを傍らにそっと置いてあげたい。


。。。
さっさと仕事しよっと。

2013/08/25
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ベルンハルト・シュリンクの朗読者を読んだことがあるだろうか。
その中で、教会の話があった。
あれはドイツ。

フランスも、ゼロから立て直した村がいくつかある。
その日のまま残されている村もある。
今度の水曜日、独仏の大統領がそこを訪れる。
大統領訪問はミッテラン以来。

no moreを目指して。

2013/09/01
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


勝手な感想:

読後なんだかまとわりつく本。
今年読んだ本ではトーベ ヤンソンの誠実な詐欺師がすごかった。(感想はこちら

昨日読んだアメリ ノトン La nostalgie heureuse も、なんだかずーっとまとわりついている。 (初読の感想はこちら )
アメリは爽快に幕を下ろした。
こちらは拍手をしながらなんだかもやもや。
読み終わって一日すごしてももやもや。
一晩寝てももやもや。
その理由が今わかった。

日本は彼女にふられたのだ。

今までアメリは日本に思いを馳せてきた。
五才まで過ごした日本は、いつも彼女の中にあった。
二十代に再来日し、その経験をボケ炸裂で著作。
Stupeur et tremblementsは日本で「畏れ慄いて(おそれおののいて)」と訳され、マジギレ意見があちらこちらで上がった。
度を越した灰汁(あく)の強さはアメリの特色。
けれど、「片言日本語のかわいい外国人娘は、迎え入れてくれた日本を友好的に持ち上げなければいけない」という先入観で、本を手にとった人がいたのだろう。
反面、海外では「ニホンジン働き過ぎ」の固定観念を基盤に大ヒットとなる。映画までできた。
このお祭り騒ぎは、読んでいない日本人まで想像力を増長させる。
疑心暗鬼で怯え、小娘は黙殺されるようになった。

しかしアメリはただのポッと出の小娘ではなかったのだ。
年を経て著名な作家になっていく。
言葉を映像として立ち上げさせる文章。時として古代ギリシャやモリエールの舞台劇を匂わせる舞台設定。
そして奇天烈なラスト。
いきなり来る足払いは、どこか古典落語のサゲ(オチ)に似ている。
それも上方。

上方落語はじょんじょろりん、でお下品、と一昔前はNHKに拒否されていたんだよ。
関西人がトウキョウでカルチャーショックを受けることは、今もよくある話なんだよ。
思いをぶつけた貴方の本、陰と陽が効いていて思わず息をのんだ。
読み物として読んで、楽しかった。
そんな風に伝えたかった。
けれど、ニホン大好き、だったアメリはもう幕を下ろしてしまった。
彼女は立ち去り、これから書く作品にはもうニホンの二の字も出てこないだろう。
彼女の胸の中にあった生まれた国への片思いは、三度目の来日で昇華されてしまった。
五才の頃から育んできた、ニホンという舞台に幕を引き、次の世界に歩み去ってしまったアメリ。
足にはもちろんピンヒール。

東京の水で洗われなかったアメリに乾杯。



2013/08/24
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


アメリ ノトン La nostalgie heureuse 勝手訳:なつかし

夙川で五才まで過ごしたアメリ ノトン、フランスのテレビ取材陣と共に再度日本の土を踏む。

あらすじ

テレビの取材は約一週間、カイシャの暴露本として大企業を恐れおののかせた「畏れ慄いて」から数えて、約十八年ぶりの来日。
関空から入って神戸やりアメリが育った夙川で数日、それから駆け足で福島、東京へ。
幼い頃面倒を焼いてくれた西尾さんはもう八十路。アメリが名の通った小説家になったと言うと、このちっちゃい子はまた口からでまかせを、という調子で受ける。一人暮らしならヨーロッパで一緒に暮らそうよ、というと、西欧〜!?、これから福島に行くのと言うとなんでそんな遠くに。東京は西尾さんにとって果ての果て。

そこから取材班と共に福島を訪れ、そして東京へ。
懐かしい人とも会い、じっくり話す。

そしてアメリはヨーロッパへと帰路につく。

感想:

全体的には約一週間の日本滞在記。
今日はどこに行って誰と会って、懐かしい人はこうなっていて、昔通った幼稚園はこうなっていて。
炸裂したアメリワールドを期待している人にとってはあまりにもフツウの旅行記で、拍子抜けするかもしれない。
けれどフランス人にとっては関心の高いフクシマが経路に入っているし、外国人の日本観光経路として入るトウキョウ、キョウトの話も出てくる。
アメリ好きの人にとっての、"「幼少期」と「畏れ慄いて期」その後"も入っている。
まぁ年に一回定期的に出版しているされる出版社としては、今年はルポ系で行きましょう、タイムリーだし、くらいの企画なのかもしれない。

西尾さんの言動にはある程度納得する。
うちの実家でも同じ問答があるだろう。
そんな遠く行かんでもええやん。なんでこっちに帰ってけえへんの。
六甲の水で産湯につかり、西で飯米に追われてきた人にとっては、東(あずま)の国は世界の果てなのだ。
個人的にはちょっと里心。

よくある質問: おもしろかったか?

再会した人々の、そのまた周りの人のことを思うと、"面白い""面白くない"で片付ける本じゃないんじゃないの、と思ったのがひとつ。
会って、話しをしただけで、通訳さんも一緒だったし、やましいことも非常識も、なにひとつ入る余地はないのではございますが。

それを除けば読後は清涼。
たとえば旅に出る前の話。
貰った盆栽が二週間で枯れてきた。
どうしたらいい? 
盆栽をよく知っている人に相談に行くと、答えは簡単。「枯れるものは枯れます」
盆栽というのは縛られて育てられてきたのだから、生きのびれないのなら、それはそれで仕方がないでしょう。

アメリは日本に行き、懐かしい人たちと会って、ふたたびヨーロッパに帰る。
そうして彼女は日本を去る。
過去のおかげで今の自分がある。
アメリにとっては書く必要があった日記。



2013/08/23
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
今読んでいる本

題名 La relieuse du gue: 著 Anne Delaflotte Mehdevi



古書修復、革装備の本の修理を手がける女性の話。
代々古書修復をやってきた家で生まれた、パリのアトリエで作業する女性。
依頼される本が圧巻。
長野まゆみのカルトローレのような雰囲気があるような。

2013/08/23

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

スベン・ノルドクビスト フィンドゥスとペテルソン、絵本読了 (詳細はこちらへ)

なんでこんなにムキになる、自分でも思いながら辞書で片っ端から引いて読了。
同じ単語を何回も引く。
werとかschではじまる単語の多いこと多いこと。
おまけに動詞は活用があるとくる。
それでもさすがに同じ作者の同じシリーズの本。
でてくる基本単語は決まっている。
同じ言葉が何度も出てくる。
でもこっちの頭も変わりなく、同じ単語を何回も引く。
これは英語やったときもフランス語やったときも同じだったので、中学の頃からまったく成長をしていないと実感。
でもさすがに一週間もやれば、この単語、前に引いたよな、くらいの記憶は残ってくる。
そう思いつつmehrなんて形容詞なんてまったく何回引いただろうか。


と、どたばたしながら絵本シリーズが尽きてしまった。
実は童話本が一冊あるのだけれど、読もうかどうするか迷っている。

スウェーデンは一面雪景色。
フィンドゥスが言い出す。クリスマスまであと24日もあるよ。

クリスマスまでに読めるだろうか。

2013/08/19
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

本屋で一冊そそられる本があった。

女性が庭からカタツムリを拾って飼うことにする。
カタツムリの食(は)む音を聞けると思って。

こういう一見常道を逸したような話には食指が動く。
けれど英訳仏本なので躊躇。
オリジナルを探してみよう。

原題がThe sound of a wild snail eating

ねぇ、そそられない?



仏題 Les Nuits mouvementees de l'escargot sauvage

Elisabeth Tova Bailey 著


2013/08/19
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


義妹が身分証明書が見つからずイギリス国境が越えられず、急遽夏休みをこちらで過ごすことになった。
姪同行。
キッズは大喜び。姪はうちで寝泊りしキッズは彼らで勝手に世界を作っている。
こっちは楽珍なことこの上なし。
連日30度を越えていた気候も雷と雹(ひょう)の訪れで、今のところは一段落。
天下泰平にドイツ語絵本で遊んでいると、世界を作り上げていたキッズが横槍を刺した。
- おかんの好きなアメリ・ノトン、新刊出るよ。


La nostalgie heureuse 直訳:しあわせのノスタルジー


以下勝手訳:


 好きなものは何でも小説になる。私にとっては日本。五才で無理やりひきはがされ、私はひとり語りをはじめた。お話の種はすぐに尽きた。こまることしばし。なんでも知っているとずっと思っていたあの国。身も心も遠くなって月日が流れる。私は何を語れよう。

 話を作ろうとは一瞬たりとも考えなかった。すべてが勝手に動いていく。嘘に本当は混ざらない。本当が嘘のふりをすることもない。過ぎた日は音楽となり胸に残る。旋律は膨らんで語りはじめる。私は音を言葉にかえるだけ。


 - 勝手訳&現在のところこの一ページしか公開されていないので、ニュアンスが違う可能性おおいにアリ。

「恐れ慄いて」のイメージで翻訳本がでていないアメリ。
また日本で翻訳がはじまればいいのに。



うちのサイト:アメリノトンのページ 
2013/08/08
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ドイツ語で遊んでいる。
スベン・ノルドクビスト著 フィンドゥスとペテルソンシリーズ新刊:


(北欧のブログで原画っぽいのがあがっていた。ここ↓)
http://www.smp.se/noje_o_kultur/fantasin-flyttar-ut(3461881).gm

ドイツ語版を通販で注文したその日に図書館でフランス語版を見かける。
借りて読むとさすがに絵本。わかりやすい。当たり前か。

猫のフィンドゥス、あたらしいベットを手に入れて、ペテルソンの寝室に置く。
朝の四時からビヨーンビヨーン。
ペテルソンが怒り出した。よそでやってくれ〜。
フィンドゥスがそれに乗る。いいね、引越し、引越ししたい。引越し、引越し、ボクの家〜、ボクの家が欲しいよぉぉぉ。

え、出て行っちゃうの? 虚をつかれて呆然とするペテルソン氏。
しかしこうと決めたフィンドゥスを説得できるものは誰もいない。

感想: え、いくらなんでもこれが家? という家が出てくる。
これは絵を見れば一目瞭然なので、機会があれば覘いてください。
こんなことするペテルソン氏、だからあんた嫁が来ないんだ、思う反面、既婚だろうが傘寿だろうが、こんな男はどこにでもいそう。

15年ぶりくらいで描かれた絵はちょっと変っていたけれど、フィンドゥスの性格は、はいくつになっても変らない。
まったく。。。


2013/08/07
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
夏といえば夏休み。
長々と楽しんでいるのはうちの小中学生なのだけれど、こっちもなんだか夏休みモード。
この夏、ひさびさにと取り出したるは スベン・ノルドクビスト著 フィンドゥスとペテルソン氏の物語。

もう果てしなく昔にジャケ買いした絵本。
当時は日本語版が版切れだった。どうせ絵本だ、原書にトライ! とも考えたが、スウェーデン語はさすがに汎用性が低い、言語的に近いドイツ語版で入手した。
問題は、
ドイツ語をやったことがないということ。

ドイツ在のナタリーさんにも手伝ってもらって、辞書を引き引き四冊目まで進んでいたのだけれど、いつしか子猫のフィンドゥスが納屋に迷い込んだところで閉じられてた。

ひさびさトライ。
ほぼ10年ぶりに
まずは第一巻、明るい「フィンドゥス誕生ケーキを焼くぞ騒動」で助走をつけ、
やっとペテルソン氏にフィンドゥス探しに出てもらった。
この夏は、辞書を引き引き北欧だ。



Sven Nordqvist (Wie Findus zu Pettersson kam)

ついでに最近訳された新刊↓



Findus zieht um (原題 Findus flyttar ut)
バムとケロの北欧版みたいに、絵がこまかく詳細がお洒落でかわいいのに、
日本では数冊しかでなかったみたい。
ぜったい売れる本なのに。

10年ほど前につくった紹介ページはスベン・ノルドクビスト
これもおいおい更新するが、今は読むほうが楽しくって。



ちなみに北欧と言えば、の登場する「笑う警官」を図書館で見つけ、もう少しでおしまい、というところまできている。
元祖警察小説シリーズと言われるマーチン べックの登場する本。

たしかに正しい警察小説。
最終バスが襲撃され、乗客、運転手共に皆殺し。
目撃者はなし。しばらくは事件に気がつかれもしなかった。
べックは地道に捜査を進めていく。

バスの中で読みはじめたので、しゃれにならないほどドキドキしてしまった。




2013/07/29



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

対談の本を数冊読む。
ロシア語通訳米原万里さん、向田邦子さんからピーコまで。

特定の人について語るというのは、その人の違う面が見えてくる。
たとえばゴルバチョフ、ミッテラン。

世界史で名前だけは聞いていた、という人がカンシャク持ちだったり、食道楽だったり。

対談、伝記、逸話に時代小説で世界史をやっていたら、
世界史も多少はわかっただろうなぁと今さらながらそう思う。

思いながらオスマントルコがどこにあったのか、この年にちょっと立体的に見えてきた。

そうえいば、ミッテラン、地方に来たときにベンツで送り迎えされていたっけ。
ドイツ車で。

今も昔も、世界は都合であふれているの。

2013/07/17


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
スタンドバイミーを口ずさみながらスティーヴンキングの小説作法を読了。
もう一度読み返したいのだけれど、伝説のミステリ、「笑う警官」の図書館返却期限がせまっている。

読みはじめる。

べックシリーズの何巻か目なので、べック氏のことはよく知らないがままのスタート。
でも、なんだかわかりやすい筋。

町のバス。
最終便が銃撃されて、運転手、乗客ともに惨殺される。
事件の目撃者はいず、何が起こったのか皆目見当がつかない。
乗客の中に同僚の警察官がいた。
隣の席には若い看護婦。

ふたりは知り合いだったのか。
なにか事件に巻き込まれていたのか。
それとも偶然?
傷心の中、捜査が始まる。

事件解決の糸口はどこに。


2013/07/04

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


野狐禅: 禅において禅に非なる邪禅のこと(ウィキペディアより)
 狐が物知り顔で説く説教のこと、だったと思う。

こう書くあたりがもう野キツネである。


どう言っても、通じない人がいる。
言語を同じくする姉が言っても、彼の思い込みは動かせない。

こーいうのが自分の腹から出てきたというだけでも衝撃だ。

親は子どもとともに親になるだとか、人は子どもを生んで一人前とかいう言葉があるけれど、
こーいう衝撃的な存在と、日々顔を付き合わせていくということは、
たしかに修行である。

そういう行を与えてくれる人は「自分の子」に限らずどこにでもいる。
寝て起きて、立ち居振る舞い修行なり。

あきらめず、折り合いをつけ、対処して自分も変わる。

この世は教えであふれている。


と思わなければやっていられないこともある。

11才、反抗期? 親離れの時期?

今日は一日どうなるだろう。

ちょっとわくわく。

2013/07/02

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

スティーヴンキングの小説作法を読んでいる。
書くこと、読むこと、物語を作ることよりも、男の子の育て方、頭数の分だけ騒ぎが広がっていくよ、という話になっていき、それでもどこかで書くことにつながっていく。
学校で著作権御免の映画のノベライズ版を売ったり、学校新聞で先生のあだ名を連発し、
「文才があるんだから、くだらないものを書くな」と先生に説教をされたり。

以前米原万里さんの「ガゼネッタシモネッタ」で読んだ、師匠の論文の秘訣、というくだりを思い出す。
パンツをはかずに長いスカートをはいた男が、池に不規則に並んだ飛び石をひょいひょいと渡っていく、
水面にうつるものが見えるかと読者は身を乗り出す。

小説の作法では書く話、投稿時代、生活が混在しているようで、気をそらさせない。
テーマが明確に分類されていない、と文句をつけるのが学会なら、
人を最後までひきつけるのが大衆への話術。
そして紙媒体では絶対にありえない「スタンドバイミーのBGM」付き。
この人は本当に語ることを知っている。



ちなみに先日、怖くて読みきらずに図書館に返却したクジョー、
アル中、ヤク中の真っ只中で書いたおかげで、どうやって書いたか覚えていない、と記されていた。
私にとってはちょっと怖すぎ。

2013/06/29

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

夏休み前の小休み


フランスの夏休みは長いと聞いていた。が、夏休み前に中高の卒業前試験があることをこっちにきてはじめて知った。
そしてその期間、他の学年は授業がないと、子らが中学生になってはじめて思い知った。
中高校生にとっては常識らしく、試験と関係ない子らはもう夏休みモードである。
来週一週間また授業を再開する学校もあるが、あとたかが一週間、である。
生徒の態度は言うまでもない。

で、うちの13才。
この小休みの予定 
木曜日: 学年末のダンパ、夜11時30まで。
金曜日:朝 9時から弁当(サンドイッチ)持参で友だちAの誕生会
    - その後友だちBの誕生会 兼 パジャマパーティ


ダンパ〜!? 
話を聞いたとき、13才でなに考えてんねんあんたたち、と頭ごなしに反対しようと思ったが、会場が「警察署内の集会所」
単に父兄の一人が警察官で、そのツテで借りるだけなのだけれど、
ここがダメならどこが許される。

次の友だちAの誕生会。 これはここ数年やっているので多くは言わず。
友だちBの誕生会。同上。
Bちゃんのところに着いたら連絡をしてね、とだけ言っておいた。


そして途中経過。

木: 昼過ぎからの会場準備。意気揚々と出かけていく。
   さすがに送り迎えは親が担当するので、夜11時にはそれぞれ捕獲され、はじめての自分たちで企画したダンパはあっという間にお開き。
   
金: 朝寝坊。
   起き抜け一番、発した言葉が 「サンドイッチ作んなきゃ」
   あんたの心配はまずそこかい。

   半日経過、携帯にメッセージが入る。
   「わたしはここよ」
   どこだい。

13才の夏休み、楽しいものであっておくれ。

2013/06/29

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

スティーヴン キングの小説作法を読みはじめる。
小説の書き方ではなく、履歴書という名の少時の記憶からスタートする。

卵を七つ食べさせてくれたベビーシッターとその後の騒動、建物二棟の電気をはじけさせた話。
どれもキングの本に挿入されているエピソードに通じる。
幼少期の感受性は実を結び、日常の生活が物語に現実感を持たせる、
という高みの見物で済むだろうか。
この人はわくわくさせて突き落とす書き方だから。
これは小説じゃないのでまさかそんなオチはないだろうが。

書くこと、読むこと、物語を作ることよりも、男の子の育て方、頭数の分だけ騒ぎが広がっていくよ、という話になっていったりして。
キング氏、線がが細そうで、けっこう強烈なことをやってきたのね。
おびえたりしながら好奇心満々で物事に挑む。
これからなにをやってくれる?

わくわくと、映像的に書く人だわぁ。


2013/06/24

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

週末、英仏日の混合している本棚を整理する。
キッズのレベルと、わたしが町であさってくる流行本が多少の一致を見せはじめたせい。

せめてフランス語の背表紙くらい、見やすい位置においておかないと。

並べてはじめて気がついた。
ペーパーバックの背表紙。
英米は色とりどり。
フランスは白時々黒、稀にオレンジ。

本屋でところどころ、表紙が見えるようにレイアウトをしてあるのは、背表紙だけだと超単調になるからだったのね。
本棚が白くなりました。


2013/06/24



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


ハーランコーベン、マイロン ボライターシリーズ、既刊本での最新巻が、あと数ページとなる。
次に読む本を選んで二冊持って出かけた。
何を読もうかな、迷える時は至極の時である。
一生懸命迷った末、選んだ本とはまったく違うものに手をつけるのもよくある話。

さてとにかく、コーベンを読み終えるか。

バスの中で開いて、

泣いちゃったよ。
最後から20行を切ったところで。
公共交通機関の中で。


よく考えると、そこまでするかな、とも思うのだけれど、それでも情緒面で敏感なマイロンにのせられて。

だからそーなんだよ。
コーベンはどんでん返しが激しく、家族を書かせたら天下一品なんだって。

Live Wire

この本のあとがきに作者が書いていた。
次にミッキーシリーズが出るよ、でもこの本を読み終わってから読んでね。

時既に遅し。

でも今週末、またミッキーシリーズを借りに、図書館に出向こうかと思っている。
今はコーベンの余韻にどっぷり。
次の本にうつる気はまったくなし。

2013/06/20


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


目標3連続ホームラン

次はこれを読む。



流行のロマンス本三連発。ちなみに廉価版ばかり)

大口を叩く私の前に、某氏はさしだした。
「スティーヴンキング、おもしろいよ」

やかましい。
それでなくても図書館本も貯まっている。
先日のThe Routeのコーマック マッカーシーに、レモンパイのエミー ベンダー。
加えて小さな村の図書館も、本に疎い私には立派な宝の山なんだ。

だからいくら借り本でも、キングは絶対やめておくれ。

楽しい雰囲気から一気に奈落に突き落とされる話に何度怯えさせられたことか。
単純なわたしにはコーベンみたいな、来るぞ来るぞ、のっけから誘いをかける、そんな見世物小屋のお化け屋敷のほうが合っている。
単純な話がいいんだぁぁぁ。
しかしスティーヴンキングは置き去られた。

先日実は図書館でクジョーを借りてきた。キング初期の狂犬話。
さわりだけ読んで閉じてすぐに返しに行ったわたしに、ひとはなんて本を薦めるんだ。

今年の夏はゆっくり過ごす。
流行のロマンス本など読んで、のんびりゆっくり俗物と化して過ごすんだい。
どーやって怖い本が書けるかなんて、わたしは絶対読みたくない。


とあまのじゃくなわたしは怖いものみたさで、とりあえず反抗するのであった。

この夏何を読もうかな。

コーベン Live Wireは、エグく、ウィンがみごとに汚れ仕事をこなし、マイロンはまたもやいい子ちゃんで家族愛に燃えていました。
と、茶化して書いたけれど、家族愛を書かせたら、コーベンはまさに天下一品だと思います。




2013/06/19


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


ハーランコーベン、マイロン甥っ子シリーズ読了。
次がないので、本家マイロンの未読分を手にとる。

Live Wire

女子テニスのプロ、スーズの夫が家を出た。
ブログに書き込まれた、お腹の子どもは夫の子じゃない、という中傷が発端らしい。
双方のエージェントを勤めるマイロンは、スーズに仲裁を頼まれる。
そのためにはまず家出先をつきとめないと。
行方を追ううちに偶然義理の妹と出くわした。
昔の仲違いのせいで、弟夫婦とはもう十年以上音信不通だ。
弟に会いたいと、義理の妹に強引に詰め寄るマイロン。義妹は頑として口を割らずに姿を消した。
義妹はどうも麻薬にはまっているらしい。

なにがどうなっているだ。

混乱するマイロンの元に、スーズが病院に担ぎ込まれたという知らせが入る。
麻薬の大量接種が原因だという。

(読中感想)

甥っ子シリーズの前にあった出来事らしい。
甥っ子シリーズはヤングアダルトでそれだけでも読めるようになっていたのだけれど、
子どもの知らない大人の事情が、すでに前作で明らかになっていたのかいな。

登場人物たちへの感情移入よりも、以前何があったのか、そしてどうやってミッキーシリーズにつながるのか、流れにポイントを置いて読んでいる。
小説は本骨が一貫していることが大事だけれど、こっちはマイロンやミッキーほど"真実"にこだわらないので、読んでいても思い入れ半分、というところ。

と悠長に構えている状態はいつまで続くか。
コーベンの話はたいてい、いきなりどんでん返しを喰らわせる、ジェットコースターだからなぁ。

※※※


一方、脇にあるのは
英文学者、早稲田文学部教授、小沼丹氏の短編集。
他。
 妙な猫がいて、無断で大寺さんの家に上がりこむようになった。或る日、座敷の真中に見知らぬ猫が澄まして座っているのを見て。大寺さんは吃驚(びっくり)した。

断片的に出てくる大町さんシリーズを中心に読んでいる。
奥様の急死を、主人公に大寺さんを据えることでやっと書けるようになった、と解説にあった。
家を出入りする犬や猫を見る目が優しい。
他の話でときどき登場する「清水町の先生」、井伏鱒二も読みたくなった。

井伏鱒二といえば黒い雨に山椒魚。
訳書のドリトル先生を読んで、あ、この人だと思って読んだのが「黒い雨」。
これで度肝を抜かれていたので、そのあと「山椒魚」をラジオで耳にし、、いったいぜんたい、どう解釈していいのだろうと小学生の頃途方にくれたものだった。
次に読むときは、色眼鏡は捨てることにしよう。

※※※

他にもうひとりそそられている作家がいる。

コーマック マッカーシー (Cormac McCarthy) (ウィキペディア)

アメリカの作家。2007年の映画、ノーカントリー(No Country for Old Men)の原作者。
1992年、全ての美しい馬(All the Pretty Horses)が英語圏でベストセラーに入り、越境 (The Crossing)、 平原の町(Cities of the Plain)へと続いていった。
今読んでいるのは ザ・ロード(The Road) ピュリッツアー賞受賞。
他にも数々かがやく受賞歴はさておいて、ザ・ロード。

町は人っ子一人見えず、どこもかしこも灰をかぶっている。
動物の気配すらない。
寒い。
ここで冬は越せない。
南にいかなければ。
男と息子はリュックを背負い、買い物カートを一台押している。
通りがかったスーパーで保存食のような乾物に近い菓子を入手。
廃屋でぶらさがっていたソーセージは、乾ききった皮の中に、ジューシーな中身が保護されていた。
カートの車輪が取れかかっている。
直さないと。
子どもはいう。
雨だね。
うん。雨だ。
体を寄せ合って生きる。
この先どれだけ歩かなければいけないのか。

静かな書き出し。
これを読んでいると、スイッチを押すと電気がつく、水道からは水が出る、町ゆく人がいる、そんな普通の日常がとてつもなく愛しくなっていく。


2013/06/16

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


アメリカの文学研究者、ハロルド ブルームによると今注目のアメリカの作家は四人いるらしい。
マッカーシー、ドン デリーロ、フィリップ ロス、トマス ビンチョン。
ふぅん。
トマス ビンチョンはブクログで聞いたことがある。この人も図書館でチェックしようと思っていたんだ。
読みたい本はこうやって増えていく。

先日、アルゼンチン出身の女の子と本の話になった。
「オデッセィをフランス語で読んだら一年かかったのよ。一冊に一年。信じられないわ」
オデッセィを一年かかっても"外国語"で読んだあなたもすごい。


2013/06/16


ハーランコーベン、Seconds Away 

シェルターを読んでから読むべき本。


電話の向こうで彼女が言った。
あっ大変。切るわね。
そして数時間に発砲事件を知らされた。
前回から引き続いている、父は生きているのか、という真実を知ろうとするミッキーを、地に引き戻す出来事。

誰が撃ったのか。味方は誰なのか。
今回の事件に、前回からの謎が絡まり、最後の最後まで話は二転三転する。
犯人解明が重要なのではない。事件を通じてだれもが、なにかの信念を抱いている。

悪者がいました。善玉が立ち向かいます。そして悪者は退治される、もしくは勝つ。
アメリカミステリなんてどれもそんなものだと思っていた。
何が正しくて何が間違っている。
物事はそんなにたやすく割り切れるものではない。



2013/06/09

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

先日立ち寄った本屋で、見ないようにしていた本がやっぱり気になってもう一度立ち寄ってみる。
そこでまた他の本を見つける。
いつもの永久運動。

今回はエイミー ベンダー。
レモンケーキの表紙やら、スカートがひらひらしているものやらある。
こっちの本屋で並んでいるのは英語からのフランス語訳版。図書館で探すことにしよう、どうせ読みたい本は他にもある。予約待ちも怖くない、
と固い決心をする目の前で、店員さんが、レモンケーキの表紙を手にとる。顔見知りのお客さんに見せ、これ読んでみたいのよ。
いやボクはこれをね。
あれがいいこれが読みたいの大論争。

そそられるからやめてくれ〜。


2013/06/08

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

次は何を読もうかな、
思いつつ家にあったマイロン ボライター、先日のハーラン コーベンの伯父バージョン最新刊(2011年出版)を出してきた。
むつかしいじゃん。単語、言い回し。
ふと気がついて検索してみると、先日のシェルターは「ヤングアダルト本」だった。
こっちの図書館は大人のジャンルに入っていたし、まさかコーベンが児童書+に手を出すなんて、思ってもいなかったよ。

と、無知は思うのであった。

そのヤングアダルト、甥っ子バージョン2があったので読みはじめる。
Aeconds Away 

まったく別事件を扱うのかと思っていたら、前回の直後からの話。
続編+ミッキーの女友達が銃器沙汰に巻き込まれる。
誰が撃ったと問うミッキーに、彼女は「私が悪いの」と口を割らない。
病室には前作で事件のキーポイントになっていた、蝶のマークがしるされていた。

警察は「思い出したことがあったら私にだけ言うように」と被害者に強要する。
けったいな友だちスプーンにエマ / エンマもつかずはなれず参加して、
今回も少年少女探偵団、活躍するか。

と、軽くいうよりきっと深い社会問題につながっているのだけれど。
昼間さらっと読みたい本。

※※※※

一方、ちょいとミステリアスな空気に誘われて読みはじめているのが
Un refrain sur les mur 勝手に邦訳題 壁に映る影
Murielle Magellan



はじまり:

×1の女教師。夏休みに子どもたちを父親の元に送ったあと、さて病気の母の看護に飛ぶか、と思ったら母から電話が入る。
「昔のボーイフレンドが数十年ぶりに来るの。あなたは来ないでね」

ぽっかり空いた夏休み。
どうしようかと思っていたら、駅で見かけたオーボエ奏者に声をかけられる。
見るからに風来坊で地に足がついていない。
修理修繕やります。お代は宿の提供でいいですよ。

―変な男。

途中の感想:

裏に書いてある本の紹介に、熟年女性、母としても娘としても煮え切らない日々。現実とも夢ともつかないひと夏の出会いで、彼女は自分の意思で生きことにした。
今流行のじょせーかんのーしょーせつ?
選んだ私はよっきゅーふまん〜?

でも、ピュアでミステリアスな展開を求めてページをめくる。
― 今度の約束はおばあちゃんとだから、通いで大丈夫
だとか、
― 朝は作業します。午後はフリー、夕方は一緒に過ごしましょう
とか、
― 鍵もらっていい?
とか、
どう転がるんだい、この夏物語。



あと気になっている本。

  

Gregoire DELACOURT
La liste de mes envies



Gilles Legardinier
Demain j'arrete    Completement crame

Tomorrow I STOP     丸焦げ

昨今のベストセラーばっかり。
俗物〜。
でも読みたい〜♪

2013/06/07

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



ハーランコーベン シェルター




中学から持ち上がったかのような高校に"転入"してきた新入生ミッキー。
友だち派閥がすでに固まった中で、同じ新参者の女の子、アシュレーとの付き合いがはじまった。
しかし彼女が不意に学校に来なくなる。携帯もつながらないので学校に忍び込み、あらためて彼女の住所をさがし、彼女につながりそうな人を追う。
それがまた、一筋縄ではいかない。
話はいつの間にか、あぶないナイトクラブにつながっていく。

策士になる友人たちがタイミングよく出現するのもコーベンならでは。
麻薬中毒のリハビリを受けている母や、死んだはずの父を生きているという老婆の挿話も読んでいて心をひきつけられる。
老婆の家の裏庭にはなにやらいわくありげな墓石もあるし。
不気味な男を書かせたら、天下一品なコーベンの、息をつかせない展開が続く。

原書は英語だが、文章は短く単語が簡単。
中学の教科書に出てこないような言葉は妙にいわくありげで、どきどきしながら辞書がひける。
英語ラノベというのかしらん。
中学生から読めそうな本。


2013/06/03

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


日曜日

天気がいいので、パンを買いに行く。
ここのところ曇りしょっちゅう雨だったので傘を持たずに出るのもひさしぶり。

教会の前を警察官ふたりが自転車でうろうろ。
ここは天気がよくなるとバイクや車の溜まり場になるからなぁ、と思ったら教会の周りが花で飾られている。
年に一回教会の野外礼拝日?
こういうイベントはかならず役所の許可が必要で、警察もかりだされる。

近くのタバコ屋で、今日の新聞のタイトルが看板になっていた。
「ダン ブラウン 新作インフェルノの翻訳者はストラスブールの人」
地方新聞はローカルな話題に敏感。

パン屋の前で犬がつながれ、ご主人を待っている。
黒の大きなラプラドール。
2メートル先、ケーキのショーウィンド前にいるブルドックを気にしている。
パン屋の中で順番待ちをしていると、外のラプラドールが飼い主にひかれて帰って行った。代わりにブルをつれた人が入場。
犬も順番待ちだったのね。
犬のボディベルトにブルドーザーのロゴ。
かわいすぎ。
パンを買って店を出て気がつく。
犬に気を取られて飼い主がどんな人だったか、思い出しもできないよ。

帰り道は教会の横を通る。
白い衣装を着た信徒たち。
コーラス。ミサ。
おごそかな中、教会の15分を告げる鐘がカコーン。
晴れてよかったね。


2013/06/02

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



ハーランコーベン シェルター

図書館にコーベンのマイロンシリーズ 甥っ子主人公バージョン第一巻があった。



父親が不意の事件でこの世を去り、母親は正気を失い療養中。
15歳になったミッキーのもとに、伯父のマイロンが現れた。
生活が大きく変化する中、はじめてできた彼女が唐突に姿を消す。
先生はとりあわない。
まずは職員室に侵入して、彼女の履歴をさがすことにする。
鍵を開けるは清掃人の息子、スプーン。本名は知らない。なんだかマニアックな、思い込みの強そうなやつ。

コーベン初のティーンエイジャーが主人公の物語。
あたらしい学校、媚びない女の子、エキセントリックな男の子。そして内気だが口が悪いミッキー。
エスペランザ、ウィン、そしてマイロンたちが15歳だった時のような話
そして近所には、"恐ろしい老婆"の家がある。子どもたちからは"悪い魔法使い"のように恐れられている。
舞台設定は万全です。

今まで読んだコーベン本はどれも登場人物がいきいきしている。最後は絶対に主人公は助かる。飽きない波乱万丈。
アメリカ映画の5分おきにドンパチ、を活字にしたような展開が多い。
ただ、スプラッタが多いので最近購入を敬遠していた。
さて今回はどうなるのだろう。
ひさしぶりにジェットコースターに乗る気分。





2013/06/02

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

半分直訳: 廃坑にて


日本では雪の女、とシリーズ第4作から訳がではじめたらしいマリア・カッリオ・シリーズの 第三、
Un coeur de Cuivre (レーナ・レヘトライネン著)



振り返ってみると4/24から読んでいた。
読みにくいとあがきつつ、ここで図書館に返却したら今度いつ会えるかわからない、という、「文学」とか「趣味」とかいう高尚な意識からはかけ離れた心がけ。下種な執念、意固地の深情け。
一巻目から読みたかったが、他の人がすでに借りていた。返却予定が四月の末、それが先日見に行くと、5月末と延ばされていた。
同じ人が延長したかどうかは知らないが、第二、第三巻を延長したのはわたしである。
基本的に図書館で延長できるのは三回まで。
この本は、ずるずると延長してもだらだら寝かすだけだと、今回は期限日返却を目標におく。

本とは楽しむために読むものではないのか。

紹介:

フィンランド生まれ故郷の村の警察に、マリアはまた戻ってきていた。
ちょうどいい時期に臨時の欠員ポストがあったのだ。
何もない町。退屈を絵に描いたようなところ。
久々に会った学校時代の悪がきたちもそれぞれの道を歩んでいた。昔好きだった男の子はもう二児の父親。奥さんも幼なじみで只今別居中。
マリアの彼氏はアメリカの大学にいて留守である。
渡米前に婚約を、という言葉を断ったのはマリア。
平和で事件は酔払いやドラッグが主。そんな中でイベントがあった。廃坑が改装され、これから一般に公開されるのだ。
そして祝宴の翌朝に、女性画家の遺体が見つかった。
事故? 自殺?
いつも持っていたハンドバックがないのはなぜ?
財布も鍵も見つからない。
事件はそこからはじまった。

感想:

人の名前がフィンランド系で、男か女かわからない。名前がこんがらがりはじまると、親、親戚、知人友人もわからなくなってくる。
同僚もいつも二人一組なら明確だが、単体出現では、どちら様でしょうか状態。
これは二巻目を読んだときにも感じたこと。
初めからリストをつくればよかった。

だらだら読んだ割りにラストは盛大。
ダメだよ女が男を助けちゃぁ。迫真な中、思わずつっこみをいれたくなるほど火事場の馬鹿力がでる主人公。
ぜんぜん関係ないのに、フィギュアスケートペアで、女性が男を持ち上げるマンガを思い出してしまった。
そういえばこの主人公、昔はサッカー選手、ミュージシャンでパンクっぽい。
お嬢様とはほど遠い。
この人も負けず嫌いで勉強をした口だ。

まったく事件とは関係がなく、突然アメリカの彼氏から手紙が届く場面があった。
この筆跡にマリアは息をのむ。
― 初めての事件で彼の字を見た。この字で恋に落ちたのだ。
いったいどんな手だったのか。
やっぱりシリーズは一番初めから読まないとね。

一巻を求めて図書館へ。望みの巻は再度延長がされていた。6月末まで望みがない。
予約という手もあったのだけれど、結局帰りに古本屋で購入。
ヨーロッパ言語は逐語訳が多いから、いつかドイツ語と照らしあわせて見る日があるかもしれないと、見果てぬ夢を描きながら。



2013/06/01

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ハーグ条約

数年前、米仏カップルが別れ、フランスに母親が幼子を連れて帰った。
その子は幼稚園に通っていた。
ある日、米国警察が突然フランスの幼稚園に乱入し、子どもを強引に連れ去る手段に出た。

ハーグはそれを叶える条約。
日本は、それに対処できる?

家庭はひとそれぞれ。カップルの問題も混在している。
子どもを動かすのはやめて。
大人が国境を越えて出るところに出てほしい。

大岡裁きは通用しない。


2013/05/26

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

通訳って言うのは、相手の言葉の要点をつかんで、それをほかの国の言葉に変換すること。

発言者が、遠まわしに、直接的な言葉を使わないように、歯にものが挟まったような言い方をすると、
こっちの頭の中では直接的な言葉で変換される。
普通はそれが口をつく。

ところが時と場合によって、その内容をまた婉曲に伝える羽目に陥ることがある。
頭の中で直接解した意味に、また遠慮を加え、和風に言い回す。
それでも要点ははずさないよう、言葉に含みを加え、おだやかに、感情を入れず。

ごっつい大変。

さて、デイナ スタベノウ著、 ケイト シュガック 四巻目を読んでます。



前書きにまず、
- この話は嘘ばっかりだ信じないように。
 この町にドラッグはないし、酒飲みもいない。石油パイプラインにガムテープをまく輩もいなければカメ競争も存在しない。雑誌の売り上げで二日で二千ドル手にする女もいなければ、原住民の民芸品を転売するのに(以下省略) 一帯どういう話なんだい。

まぁのっけから狼犬のマッツが登場。その存在におののく男たちもいる。まずはご機嫌な滑り出し。

今回はドラック問題のある会社に隠密調査にはいる気配。


2013/05/23

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

今年の春の低気温、お天道様の雲隠れ。
時々突然風が吹いたり雨が降ったり。
年の頭に農業カレンダがでまわるのだけれど、
これがどうもあたったという噂。
ただ、どのカレンダがあたったかはまったくの不明。
知る人ぞ知る?
これがホントの風の噂。


デイナ スタベノウ 三冊目読了。



アラスカ原住民、ロシア経由で渡ってきたアジア系のアレウト族のケイト、
船に乗りながら一族の村に立ち寄りつつも、漁業の影でおこなわれている不審な影を追う。
大学を出、自分の道を歩く原住民を描いているのだけれど、
著者がいかんせんホワイト。
どこかうそ臭いなぁと思う一方、それでもアラスカが読みたくて追っているシリーズ。
原住民の民話や歌や、そういう空気に触れられるといいなぁ。

うそのなかにほんとをさがそう。



2013/05/21

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



冬の間は野菜が地味。
スーパーはまだしも、朝市は一目瞭然。
春になったら色とりどり、お値段も下がってごっきげん〜。

と思っていたのに。
例年はそうなのに。

今年は寒くて今も地味。

それでもやっと白アスパラガスが出てきた。

いちごはスペインから、トマトも南から。

春はゆっくりやってくる、か。

アラスカミステリでもう一年以上読みかけだったものがある。
ケイト シュガックシリーズの三冊目。

前二冊は雪に閉ざされた世界だったが、三冊目にしてはじめてアラスカの春が舞台だった。
当時はあまり興味がなく、それも漁船の話。
船はいいのだが、ただ犬のマッツが陸に預けられていて今回は出てこない。
というわけで、読みかけのまま放置してあった。

けれど、春が恋しくなった今、久々に読みはじめる。
雪の下から地表が出ている。
いいじゃん、アラスカの春。
それでも船は、氷をかき分けて進む。

春よ来〜い。

Dana STABENOW



2013/05/20

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



ツールド ツールド・フランス




ILS ONT ECRIT LE TOUR DE FRANCE

物書きの書いたツールドフランスを結局購入。

なにをわざわざそんなに走る。
長距離、クロスカントリの苦手なわたし。
来る日も来る日もスピードを競い、坂道さえもこぐ人種は、理解からはるかに遠いところにある。

で、かえって気分転換に買ってきた。

記事や抜き出しの短篇集だから、どんな視点があるのだろう。
開いてみる。
やっぱり異世界。
とっつきようがない。

表紙を再検。
SEMPE画。
うふふふふ。

目次。
専門用語と馴染みのない固有名詞のオンパレード。
キャンピオニシモ?
著者も記者やフランス人のオンパレードなので、まったくとっつきがない。
レイモンドクノーくらいは知ってるかな。地下鉄のザジの人だ。
しかし門外漢には無名な人も多いのか、どの名前にも後ろに生まれ年と、鬼籍に入っている人は没年が書いてある。
しかしまぁ、どこから手をつけろというのか。

なにをわざわざこんな本を買いに出向いた。
ツール・ド・フランスなんて写真集やDVDが、古本屋さんや図書館に山ほど在庫されているではないか。
そういやこの本、写真が一枚もない。


しばらく考えていると、ひらめいた。
「古い順から読んでいこう」
どーせ今日はここ、三日後にそことのんびり読むのだ。
新しいものからよりも、ビフォー五段変速のほうがわかりやすそう。
英文字を飛ばし、数字だけを追っていく。
1900年代の間に、1800年代がちらほら。
一番古い人は〜、
1864-1941
モーリス・ルブランだった。
こっからだったら読めるかな。

スピード狂のチャーリーズを、ゆっくりゆっくり読んでやる。


2013/05/19

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※






探偵見習いとその仲間&猫。ロンドン探偵物語。
Le Monde des Quatre de Baker Street
フレンチBD (外国漫画)

直訳タイトル:ベーカー・ストリートの四人の世界。

こっちの漫画は大判で全編カラー、薄い、おまけに横文字、ときて今まで通り過ぎてきた。しかしこれだけは思わず手がのびた。 

写真では分からないが、クラフト調の薄い書類ホルダーのような持ちごたえ。
セピアに似合う手触り。空気をはらんだような手触り。
中は短編数篇が漫画で、あとは人物や物語がイラストありで紹介されている、一種の図鑑。

一昔前の漫画は色が見るからにベタ塗りで、まったく食指がうごかなかった。
日本のマンガが流行った頃からか、アートな色合いが目につくようになってきた。
それでも、「横文字めんどくさ〜い」と手を出さなかったのに、
こいつは綺麗。
シリーズで五冊目にあたるらしい。
中身はどんなものなのだろう。
本棚に飾っておきたくなるような本。

守備範囲外といえばこんな本もあった。



ILS ONT ECRIT LE TOUR DE FRANCE

物書きのツールドフランス。

古今東西(多分東西南北フランス内)、ツール・ド・フランスにまつわる物語、新聞記事、ヒーロー、詩、ミステリ集。
変にそそられる。
表紙がSEMPEの絵だし。
しかしこれも買ってきて、飾られるだけになる可能性かなり高し。
誰か、読むかな?

飾り物といえば、先日の金の蛙。

読了後、売り飛ばしてやる〜、と思ったけれど、結局飾ってある。
なんだか放っておけなくって。

本は、読むためにあるんだよねぇ。



2013/05/18

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

星野道夫氏、「旅をする木」



次に動くとしたらアラスカかな。

カナダにいたときに言ったことがある。
すると日本人のバックパッカーに即聞かれた。
「星野道夫を読んだの?」

どうして?
星野冨広さんと混同していた私は、詩人がどうしてアラスカなのか理解ができなかった。

「だってあそこにくる日本人はみんな星野道夫を読んでやってくる」

そうだっけ?
好きだけどね。

今思えばまったくのとんちんかんな返事をしたものだ。
結局、学費の安さにつられてフランスにやってきた。

パリの街に疲れたらここに行ったらいいよ、絶対落ち着くよ。
こんな“パリ”もあるんだよ。
知人から自然公園を勧められた。
疲れたわけでも、物見遊山なパリに倦いたわけでもなく、ただ好奇心で出向いていった。
六甲山みたいだった。
なぜパリまで来て六甲山なのと思い、そこで目にした花や鳥は全く記憶にない。
ただ、池を住処とした二匹の蛙が、親密な関係を結んでいらっしゃったのだけは覚えている。


人が薦め物事を、そのまま見るのはむずかしい。
自分が見たいように見て、出会いたいように出会うほうがはるかに簡単。
向田邦子さんの随筆にそんな話があったような。
- 人は身の丈に合ったものと出会う。
  人が高尚な芸術を原体験にしている中、著者の覚えている一番古い芝居は、忠臣蔵。
   それも猿廻しなのだからいやになってしまう。
自然公園を歩きながら、そんなことを考えていた。
これが十年以上前の話。

さて、先日、縁あってアラスカの人、星野道夫さんの本を初めて読んだ。

人の気配に立ち上がる熊、山峰から響くコヨーテの遠吠え、スターダストな雪、樹氷、痛覚に訴える寒さ、オーロラ。

「 - 熊を発見したら、バックパックの後ろに身を潜めなさい。そして、ゆっくり、ゆっくり後ずさりして遠ざかりなさい。
  本当だよ、国立公園にはそうやって講習を受けてから入るんだよ」

カナダよりもはるかに厳しい自然なのはわかっている。
けれど思い出されるのは、カナダで感じたあの風景なのだ。
原住民の暮らしが、見事に言葉でつづられていた。
その奥には、もっと深いところを見つめるまっすぐな視線。
星野道夫さんの姿勢を追体験した気分になる。

用があってぼんやり記憶にあった向田邦子さんの話を確認してみた。小林秀雄氏の引用がベースだった。
「人間はその個性に合った事件に出会うものだ」

アラスカとも日本とも、遠く離れた土地で出会った星野道夫氏。
個性に合った出会いなら、これほどうれしいことはない。
読み終えた今も、ほのかな熱に浮かされている。



星野道夫氏、「旅をする木」


2013/05/18

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



どうしてラテン語やるの

来年学校で「ラテン語」をとるかとらないか、11才が選択に迫られている。

ラテン語と言えばチップス先生。
イギリスの学校のラテン語の先生。
昔々読んだ。
ラテン語どころか、カタカナの人名も地名もなじみがなく、
わからなくて当たり前、で端から読み飛ばしていた。
バスがどうしたこうしたで、冗談だよ、いった記述がとあったのだけれど、
なにがなんだかわからなかった記憶がある。

どこかにあったはず、と先日探したが見つからず、結局図書館で英語版を借りてきた。
Obilie heres ago fortibus es in aro

ラテン語のセンスがないので判らない。

今朝やっと文庫が見つかったので読み返す。
昭和31年発行、
昭和41年改版。

訳が古い。
けれどチップス先生もご高齢で、異様にいい雰囲気がただよっている。
最近アガサ クリスティの新訳が出たと聞いた。
そりゃそうだよ、登場人物はみんな年をとってないんだもの。
けれど「そして誰もいなくなった」の表紙は元のまんま。
時代に流されないものもあるのね。

チップス先生の新訳はあるのかと、本屋サイトで検索をしてみた。
表紙は少々新しくなっていたけれど、訳は1956年版のまま。


安堵。

そうさな‥‥‥あーム‥‥‥ヒヨッコでないことは‥‥‥あーム‥‥‥確かだ

バスのくだりは、
 オビリ・ヘレス・アゴ・フォルティブス・エズ・イン・アロ
ー 誰か、これを訳せるものは、手をあげて?‥‥‥洒落なんだがね。‥‥‥
Obilie heres ago fortibus es in aro
(O Billm here is a 'go' forty busses in a row)

わかったようなわからないような。

11才よ、ラテン語の道は、
面白いかもね。


2013/05/12

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

こーいう表紙が目に入る。
Marina LEWYCKA。








ドイツの難民キャンプで生まれ、イギリスに移民した人が書いたものと聞き、そそられていた。
今日アマゾンで調べてみるとこの人だった。




マリーナ・レヴィツカ 、ウクライナ トラクターの人だ。
固有名詞には弱いので、気がつかなかった。


で、猫のしっぽとハムスター、、
英訳なので原書で調べたら

 

ジャケ買いするならフレンチか。
でも、本ってホントは、読むために買うんだよね。


2013/05/11

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


結局昨日ゲットした、金の蛙を読んでいる。(表紙は5/9にあり)

自分の信仰を見つけよう。
街で貼り紙を目にした元ジャーナリスト(女性)や仕事に憂いた女性が、森の中での3週間研修に参加する。
研修施設は古ぼけた農家で、他の参加者はイスラム教に収まりきらなくなった中東系の男や、元医者等。
その前に立つはヒッピーなカップル。
死んだらどうなるの、自分はどうして存在するの。
そんな話を三週間、続けていくのだろうか。

元ジャーナリストは飯の種になろうかと、潜入取材の眼を走らせる。
それを観察するは仕事に憂いた女性。この人ホントにやる気があるのかしら。

前のハートのホント違って、波乱も万丈もなく中盤まで来ている。
宗教とか哲学レベルはお題目だけ。
単なる人間観察の連続なので、肩に力を入れる必要もない。
このまま淡々と三週間、読み手も「研修」に参加して終わるかも。

*********

洋書と言ったらドン引きされそうだが、単語が平坦さで一文一文が短い。
以前図書館で、「速読の手引き」を第一章だけ立ち読みしたことがある。
英語で言うと、to とか of、 atを読み飛ばす。
大事そうな単語だけ拾うのがポイント、だそうだ。

日本語で、ひらがなだけのぶんしょうってすっごいよみにくい。漢字って便利やね 
というのと同じ。

あとは文頭の読みはじめに、 .(ピリオド)をめがけて進んでいく。
My name と来たら最後の Tom.をめがけて読む。

受験には向かないが、長文ならざっと意味が把握できる。
話すより聞く、書くより読むが簡単っていうのはこういうことなのね、などと思いながら、
この不思議なカエルちゃんを、音楽を聞くように読んでいます。

2013/05/10

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※





すうぇーでん

カタリナ マゼッチ (Katarina Mazetti
スウェーデンの作家で、そのフランス語訳のペーパーバック、新刊が出ていた。

この人の本は


を読んでフリーセックスが基本精神かい?と度肝を抜かれ、

その続編で

 
「この主人公たちは成長するのだろうか」とため息をついた。
そういうキャラが醍醐味なのだけれど、まぁちょっとこの作者はしばらくお休みにするつもりだった 。
おまけに、今月のペーパーバックの裏表紙に「銀行の口座が」、とか書いてあり、そういう話は上のカゴ入りハートでわんさかあがっていたではないか。
表紙は可愛いけど、買わない。
まぁまた図書館で見かけたら手に取ろう、と思っていた。

先日図書館で、娘の趣味そうな表紙を見つけた。
同じ作者。

ハート表紙よりも3年前に書かれた本。
ティーン三部作だかの第一巻。
ただ、内容が「フリーセックスの国よ〜」なので、手放しに娘には見せられない。
先に目を通す。

16才の女の子の話。
ページの色がサーモンピンク。
なかなか進まない。
前二冊はのはさくさく読めたのに。
と考えていてふと気がついた。

訳者?

Lena GRUMBACH女史で調べてみる。
こっちも大ヒットしたミレニアムもこの人の訳だった
前にサクッと読んだ中編の シアンもこの人だった。
遡ってはニルスのふしぎな旅の訳者でもある。
ふぅん。
訳者の追っかけをしてみようか。
思いつつふとハート表紙の作者の本でこの訳者を検索した。



本屋で見かけた今月のペーパーバック新刊。


どおしよう。




2013/05/09




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※





またもや「誠実な詐欺師」

今二回目を読んでいる。
犬を中心に読みながら、あらためてカトリィと老画家の精神戦を目の当たりにする。
押されれば引き、引かれれば押し。
アクションではない、じわじわと相手との距離を測りあう緊迫感は、チェスを思い出す。
ネットの書評をみていると、この本が退屈で投げ出した、という人も何人かいた
チェスや将棋はやってわかるものであって、確かに見ているだけでは面白くなかろう。

また、一回目に読み落としていた店主や、弟、周りの人がやっと目に入ってきた。
「誰々がこういう行動を取ったのはどういう理由ですか」
なんてテストで質問されても、ぜったい回答が出ない一文一文。

おまけに、作者はそういうときに限って、言動のみを描写する。

思えば、物事に「正解」があるなら、
この世はどんなに平たんで退屈なものか。

ムーミンを九冊生んで築いた基盤は頑丈。



2013/05/07

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
今気になっている本

フェルディナント・フォン・シーラッハ 「犯罪」
実は数年前かに本屋でペーパーバックを見たことがある。
表紙がどーしてもイヤで買う気も起きなかった。

あらためて今回図書館で探してみる。

ネットで見るとあるはずなのだが、棚にはない。
図書館にある端末からだと「存在しない」
代わりに、ネットで見ると出てこなかったムーミンの著者が、端末からだと28件。
カウンターで聞こうにも、カタカナは通じない
フェルディナント・フォン・シーラッハ。
どこまでが下の名前で、どこからが名字なのだ。
そして綴りは???

古本屋も然り。新本屋もまた更なり。
家に帰って名前を確認した。Ferdinand von Schirach。
ついでに、本のタイトルはCrimes。

ネット購入も可能なのだけれど、アマゾンで出てくる表紙がどーしてもイヤ。
ハードカバー?
値段と場所が。

キンドル購入を考える。
もしくは、ドイツ語はじめる?

わたしのドイツ語は九年前の、


で止まっている。

スベン ノルドクビスト著 勝手に邦訳 フィンドゥスが、ペテルソンのところにきた日
 過去ログ
この本もスウェーデン発だった。
ゲルマン語が私を呼んでいる〜。

2013/05/05

結局、近くの本屋のサイトで再度確認。
取り寄せ依頼を出した。
だって、表紙が違ったんだもん。
昨年の8月に新ジャケで出ていた。
フランスはコンピュータを信じてはいけない。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


本は気分で選ぶ

本は気分で置く。

どこにおいたか見つからないのはよくある話で。


トーヴェ ヤンソンの「誠実な詐欺師」 (第一感想はこちら)

「Iove this book」ルースレンデルが書評を書いている。
「クールな世界観。共感しつつ引きこまれる。登場人物が今も私にまとわりつく」




読み終わって三日。まだ空気がまとわりついている、
他の本を手にとっても上の空。
講談社文庫のムーミンを手にとろうとしても手につかず。
心ここにあらず。

かといって、最初からまた読み直しても乗り切れない。
どの登場人物も深みがあるからいいのか、興味がなくて読み流していたボート屋の役割が気になっているのか、何か後ろ髪を引かれるものを感じていた。
その何か今やっとわかった。

まとわりつく空気は読後感ではないのだ。

犬なのだ。

ドアの脇で、床に長くなっている大型犬。両前足の間に鼻先をつっこんだまま飼い主を見上げ、散歩に出してもらうことをひたすら待っている。
この書き出しで心を鷲掴みにされたのだ。

生まれてこのかた引き綱で縛られたことなど一度もない犬。
女流画家をおじけづかせ、大きな意地悪オオカミを思い出させた、名前のない犬。
森を抜けるときいつもカトリィの伴をしていた犬。
画家とカトリィで犬について話をしていたはずが、いつの間にか行動を非難する方向に流れが変り、「わたしたち、犬の話をしているのよね」とつっこまれるほど二人の生活に密着した犬。
うちは今四人暮らし。画家とカトリィとその弟、そして犬。犬をひとりと数えるなら、というくだり。

犬を中心にもう一度読み直してみようっと♪

2013/05/03

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




トーヴェ ヤンソンの「誠実な詐欺師」
ページ作りました。

感想 : 犬が、犬が。


2013/04/30

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

世間はゴールデンウィーク、こちらはやっと二週間の春休みが終わる。

勉強しろよ子どもたち。



トーヴェ ヤンソンの「誠実な詐欺師」

「図書館の期限が来ている本」があって、これは後回しにしたかいのだけれど、気になってが仕方ない。
落ち着かずほかの事も手につかない。
結局雑事の合間を縫って読んでいる。

押しかけ借家人姉弟と、家主の女流画家。
ビジネス交渉や書類の処理に疎い女流画家は、同居人のカトリィの合理性にことごとく反する。
押しが強いカトリィは雑用係から秘書、ビジネスパートナーへと自主的に権限を広げていく。
けれど言いなりになるほど女流作家も自己がないわけではない。
ふたりはぶつかり合いながら、相手のことを排除できない。

(読中 感想)

居候でこんなにあつかましいのはさっさと追い出せばいいのに、と思う一方、
女流作家の「年齢もあがり、もう今までのようなひとりぼっちの暮らしはできない」という気持ちもわかる。
これから結婚/同棲生活に入る人に読ませたいような本。

他の人と暮らしはじめるって言うことは、お互いの領域をじりじりと決めること、
うっとおしいと思いながらも、相手の存在を尊重すること。
いい子ではい続けられない相手を認めること。
異物に攻撃をくわえて排除するのではなく、精神戦を通してお互いを高めていくこと。

となるのかな。
ラストまでもうちょっと。
同居人の連れている、狼のような犬も気になる。



2013/04/29

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

これからの目標

「自由にわがままに思いっきり」

自分で勝手にはめ込んだ、心の箍(たが)にさようなら。

今までと変らんやん、と言われそうですが。



2013/04/27

と言い出したのも、さきほど萩尾望都氏のウィキペディアをみたせい。
まだ駆け出しだった頃、萩尾望都氏に対して小学館がとった方針だったそうな。
昔、「マリーン」を読んだとき、短編の深さをつくづく思い知らされた。
ただ、原作者が別にいたので、これは漫画家がすごいのか、原作者がすごいのか、と迷いはしたが、
「11人いる!」で四の五の言わずもう萩尾望都氏にはまり、「半神」はもう神棚にまつりたかった。
爪の垢を煎じて飲みたいとも思った。

あれからん十年。
今でも思い出すだけでドキドキする。
「自由にわがままに思いっきり」の精神に、あやかってみたいなぁ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

トーベ ヤンソン


にとっぷりはまっているので、ちょっと他の本も探してみた。
町の図書館からは、去年の在庫整理で一掃されていた。
異国とはいえ、ムーミンがない児童図書館にはショックを受ける。

あらためてアマゾン仏でチェックしてみる。
ムーミン以外の新刊は軒並み稀少。中古で出回っているのがまだ救いである。
しかし、自伝的短編集といわれる「彫刻家の娘」が、日本円にして3万前後になっていた。
日本から取り寄せたほうが格安。日本のサイトにクリックしかけたが、念のためにアマゾン英をトライする。
現在絶版。こちらも中古高値。しかし、11月には再版が予定されているらしい。
予定はあくまでも予定であって決定ではないのは日本。
予定はあくまでも予定であって実現のメドは皆目不明なのがこっち。

でも、まぁ待てば回路の日和あり、と思うことにする。

現在の積読本 総冊数 マイナス1。



2013/04/27




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

今読んでいる本、
スェーデン系フィンランド人、トーベヤンソンの「誠実な詐欺師」
ムーミンを書いた/描いた人の本。
 
英語バージョンの表紙、左上にある文字は書評。ルースレンデルが書いている。
「クールな世界観。共感しつつ引きこまれる。登場人物が今も私にまとわりつく」
前書きはアリ スミス。
出版社が一押しがありありとみえる。

中身はフィンランド。
親の代から住む森は、周りを侵食して徐々にその地を広げている。
中に住むのは女流画家。外界に姿を現すことは稀で、物は店から届けてもらう。
電話も回線の状態が悪く、悪天候で通じない。

店で以前働いていて、まだ店子暮らしをしている20代の女性カトリィが、店から配達をする役を自ら買って出た。
ストレートですべてを合理的に考えるカトリィは、森にこもりりつつも人当たりの柔らかい女流画家とは対照的。
ふたりはお互いの存在がどことはなしに気になるよう。

さわりのところの印象です。

どうしてこう北欧にそそられるのだろう。
亜熱帯のような瀬戸内気候で育ったので、今住んでいる北海道より高緯度の地方はまるで「冬の国」。
それでも北欧よりはずっと下である。
こんなものは序の口よ、という気休めが欲しいのかもしれない。



2013/04/26



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


今読んでいる本

マリア・カッリオ・シリーズ 第三冊、 Un coeur de Cuivre (レーナ・レヘトライネン著)。





警察暑に代行勤務ということで、生まれ故郷に戻ったマリア。
退屈この上ない辺鄙な町。
昔好きだった男の子、ジョニーは、今や子持ちで離婚寸前。
マリアの彼氏は今アメリカの大学に。
ジョニーがときどき遊びに来る。
ちょっと懐かしい気持ちに浸る。
廃坑が博物館として改造され、その幕開けセレモニーでもふたりは顔をあわせる。
帰りに暗い道、自転車を押しながら話しこんだり。
なんだか 昔に戻ったよう。


と、まだはじめの取っ掛かり。
この一見平和そうに見える滑り出しの中に、事件の種が丹念にまかれている。

炭鉱のセレモニーにいた誰かが、被害者になり、元想い人のジョニー君が第一容疑者になるのかと、あたりをつける。

速読では考える暇もなく犯人を明かされるという欠点がある。
空き時間にかいつまんで読むヨコ文字は、妄想の余地がいたるところにはびこっている。



2013/04/24



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

最近読んだ本

ルパン最後の恋 モーリス ルブラン

はじめて本物バージョンで読むルパン。
昔々、ルパンの祖父がナポレオンから託された本を、イギリスの王族が血眼になって捜し求める。
フランス大公のひとり娘、コラは父の自殺の後、身柄をイギリス貴族にひきとられ、心細い日々を送っていた。
父の遺言では後見人4名の中にルパンがいる。ルパンを頼るように、と書かれていた。
四人が四人どの人も魅力的。どの人がルパンなの?




感想:ルパンとホームズと明智小五郎を同じ頃に読んだので、
今回、ルパンが面倒を見ていた貧しい子どもたちがでてくると、どうしても「少年探偵団」を思い出す。
そして大公のひとり娘コラがクラリスと重なる。
当時の流行や、著者の作風のせいでいたるところに注釈が。
ちょっと古風で活劇風。
かえって新鮮に読ませてもらいました。




フィンランド、レーナ・レヘトライネン(leena lehtolainen)、マリア・カッリオ・シリーズ。
La Poisse

女性の絞殺死体。
容疑は女性の夫にかけられる。
警察は、夫がやったものだと鼻から決めつけている。
マリアはその弁護士を頼まれた。
マリアにとっては昔の知り合いで、マリアの彼氏の身内に当たる。

彼はそこにいなかったと証明できる人は誰?
被害者は直前に誰かと電話で話していた。
狭い町で誰もがどこかでつながっているような人間関係。
被害者とその夫は危ない性癖があった。
地よく全に電話で話していた相手はだれ?
被害者の夫は本当にやっていないの?


一族のもめごとがどろどろと続く話かと思いきや、狭い町のいざこざがとろとろと引きづられた話でした。
パトリシア コーンウェルのスカペッタから、専門性を抜いたようで、これが本国やドイツで人気を博しているんだ、ふーん、と今一乗り切れないまま読了。
弁護士が綿密に被害者の同行を追っていき、ラストで犯人を追い詰める、というかなりオーソドックスな展開。

気が乗らないままなぜかそのまま次巻、第三冊目、Un coeur de Cuivreへ。

彼氏がアメリカの大学へ。
マリアは失業とともに、むこうに合流する予定となっていたが、その直前に仕事の話が入った。生まれ故郷の警察署での短期穴埋めポスト。
フィンランドで退屈な町ベストテンには確実に入る生まれ故郷。
あえて戻りたいとは思わない町だが、短期で仕事があるなら別かもしれない。
伯父の農家を借りて、マリアは生まれ故郷で働きはじめた。
昔好きだった男の子は、今や二人の子持ちとなり、妻とは別居、離婚直前という状態らしい。

事件が起こるの? こんな小さな辺鄙な町で。

まだ読みはじめたばかり。
主人公にこれといった精彩はないのだけrど、なぜか読み進めてしまうシリーズ。
十二巻くらいまであるのかな。
フランスでは五巻までしか出ていない。
こういうのって、最後まで読みたかったら、一体どうしたらいいのだろう。





上の二冊を図書館に返しに行く。
この人と目が合う。





読んだよね。
読んで、人に廻したんだよね。
アメリ ノトンはペーパーバックでそろえているから、次にペーパーバックで出るまで、読まないと思って、人にあげたんだよね。
図書館に入るの待ちわびている人、いっぱいいるんだよね。
出て8ヶ月、やっと今月棚に並んだんだ。
読んだよね、
借りたら迷惑だよね。

開くと、みごとなアメリ節が流れていた。
。。。もう一回、買おうかな。

アメリノトン Barbe Blue

しかし一度読み終えてあらためて思う。

どうしてこんな表紙なんだろう。


2013/04/20

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

最近併読中の本

ドイツ男女メール交換物語。
ロシアもの
ファンタジー、ケイトアトキンソンの「世界が終わるわけではなく」と「いい知らせはいつ来るの(勝手に仮題)」)。
長野まゆみ氏のカルトローレ
気が向かなければ横に置き、その日の気分ですすめていく。
とは言ってもあまりにも気が散りすぎなので、自粛を誓う。


去年の10月頃からハリポを読んでハリポを見て、それからハリポを読んでハリポを見てそしてハリポを、としている11才とは大違いだ。
全七冊を繰り返し繰り返し、ボロボロになるほど読みそうな気配。

しかしまぁ、シリーズ物というのは並んでいるだけでどきどきする。
本屋や学校の図書館では当たり前の姿かもしれないが、原風景として思い浮かぶのが友だちの家。
ホームズ、ルパン、江戸川乱歩の各全集、まんが日本の歴史、世界の歴史もあった。
厚手の背表紙がどこまでも続いていた。
怪盗ルパンの奇岩城、青い目の少女、813。
ストーリーよりもあの爽快な風景が今でも心に焼きついている。
シリーズフェチはあの頃の名残かもしれない。

こちらの図書館はシリーズ物は並ばない。
児童文学全集ですら、著者ごとでばらされる。
同じ著者でも紙質も違えばサイズも違う。出版社が異なればデザインも違う。
でこぼこ。
そんな中に、同じ著者で二冊ペーパーバックがならんでいた。
フィンランド、レーナ・レヘトライネン、マリア・カッリオ・シリーズ。
日本では四作目のが出版されている模様。

その二と三があったので借りてきた。
   (これはハードカバーバージョンの表紙)

浜で泳ぐ挿話もあり、場所はどこかとも思ったが、どうもフィンランド舞台の物語らしい。

元警察づとめ、そこから小さな弁護士事務所に移ったマリア。彼氏の実家があくので、ふたりで夏の間そこに住むことになった。
昔の知り合いとも顔を合わす中、溺死した友だちの話が持ちあがる。
事故当時、彼氏も友だちもみな酔っぱらっており、いつ彼女が泳ぎに水に入ったのか覚えているものは誰もいなかったという過去の話。
参加した家族家族パーティでもその話になる。
- ぼくがあの時酔っぱらっていなかったら、彼女が泳ぎにいくのを止められたのに。
- あなたが酔っぱらなかったら、あの子だって酔っぱらってなかったわよ。過去を悔やんでも何にもなるの。
パーティの参加者の中で出会ったは彼氏の身内、知り合い、マリアの事務所の所長、子どもから大人まで参加している。
そんな中、義姉と、翌日また会う約束をした。
しかし約束の時間に出向いても、家の中から人の気配はしない。
見回すと、茂みの影からペティキュアを塗った素足が伸びていた。

(今のところの感想)
昔の友人は酔っぱらって泳ぎにいった子とつきあっていた。
泳ぎにいった子の兄の婚約者が今回の被害者。
兄の義妹 (義姉?) が主人公の彼氏のお姉さん。
なんだか村の事件のよう。
パーティは人物紹介だったのか。
と思っていたら、やってきた警官たちは警察学校の同級生だった。

なんだか誰もが誰かを知っている世界が広がっていく。

と多少登場人物に混乱しながらも読みすすめる中、先日また図書館へ出向いた。
用だけ済ませ、一目散に帰ろうとしていたのに、
見てしまった。



ルパンの最後の恋。
モーリス ルブランの戸棚に丁寧に仕舞われていた遺稿。


どうしよう。



2013/04/07

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ミシマと村上春樹と田山花袋で、日本を語ってはもらいたくない。
だから、一握りの翻訳ミステリと映画、マイライフアズアドッグ、それからこの二冊でスウェーデンを語るのは反則だと思う。
よって、あえてここで有閑倶楽部の話はしない。
少女漫画史上はじめて、女子高生が「フリーセックスの国よ〜」と叫んだほうには話を持っていかない。


と思ったら後が続かなくなってしまった。
あらすじからいこう。





そろそろ子どもをと思っていた矢先に伴侶に先立たれた30代の女性。
お昼休みに墓の前のベンチに座って、一時間ばかり過ごすのが生活の一部となっている。
悲しみに暮れたいの。
置いてけぼりにされた怒りに囚われたくないの。
ソファーで隣から聞こえる新聞の音、ベットの乱れ、帰りが遅いと心配してくれる声。
今はもう聞こえない。
抜け殻のような靴はまるで冬の枯れ木。

滑り出しは非常に詩的。
そんなムードをぶち壊すのは、隣の墓を参りにくる、もっさりした野暮男。
片手の指が二本欠けている。
残った指も土くれだつ。
なんで隣に座るのよ。
ひとりで想いに浸っているのよ。

反面相手は母への回想に余念がない。
毎日が大変だよ。
いなくなってしまって寂しいよう。
しかしなんだよ隣の女。
着るもの持つもの色彩つうものがない。
もうちょっとどうにかしたほうがいいんじゃないか。

何度も顔をあわせながら、言葉も交わさずすれ違うふたり。

このふたりはいったいどうなるの。

感想:

二冊目は、蛇足だな、ここは読者の想像に任せて欲しかったな、という滑り出しだったが、実際の出版は七年後だ。
現地の読者に想像させる時間は充分あったのだろう。

そんな邪念も、読んでいるうちに消えていった。
生活に追われる子持ちカップル。
子どもに恵まれないカップル。
生活の雑事に国境はないのね。ギャグ?という内容。
毎日が主婦マンガのようにばたばたと過ぎていくのね、と思っていたらいきなり急展開。
波乱。
破局?

それでも二人をつなげるものは?

。。。まったく。


もうちょっと 感想:

実は続編の「急展開の後のエピソード」で、途中で読むのをやめたくなったのだけれど、
ここで本を置くともう次は開かない確信があり、斜め読みでもと読みすすめていった。

結局主人公と一緒に泣いたり怒ったり笑ったり。

いろいろあるのが人生だ。


ひとのことをあれやこれや:

登場人物が強烈に生き生きとしている。読後の日常生活で、あのキャラならいったいどう言うだろう、と思うときがある。
ヒロインの存在感が圧巻なのだけれど、一番好きなキャラは、実際には登場しない先に逝った夫だと、
気がつけばまじめに考えている自分がいる。

キャラと情緒で一気に読んだ本でした。



仏題 LE MEC DE LA TOMBE D'A COTE (直訳 隣の墓の男) (アクセント記号は文字化けのため省略)(アクセント記号は文字化けのため省略)
原題 Grabben i gravevn brebvid (1998出版)

仏題 LCAVEAUDEFAMILLE (直訳 家族墓地) (アクセント記号は文字化けのため省略)(アクセント記号は文字化けのため省略)
原題 Famijegraven (2005出版)

Katarina MAZETTI著
2013/04/04

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

二年越しで気になっていた本を図書館で発見。
スウェーデンの女性作家による恋愛小説で、あっという間に続巻の訳も出て、その表紙が


あまりに物欲しげに見え(?) 手を出しかねていたけれど、今でも本屋に行く度にロングセラーだよ、買ってよと訴えてくる。
特に第一巻目はここ一、二年、「今年のベスト本」としてブログでよくあがっていた。
開いて納得。
こりゃ受けるわい。

あっという間にスウェーデンに連れていってくれる臨場感。
ジェットコースター・ストーリーではない。
スリルも怖さも緊迫感もない。
言葉を交したその日のうちに、あっという間にベットインと、情緒もゆとりもあったもんじゃない。

けれど心情描写が絶品。
30代半ばのカップル。それぞれ胸の内をつづるように話が進んでいく。女性は感情で動き、男は子どものような一途さを持つ。
町の女性と、郊外の野暮天。
ついでに言えば、女性は洗練されたアパートに住み、男は古い物であふれた農家で暮らしている。
映画の趣味も違えばビデオも一晩に二種類必要。
違いすぎるふたりの、40キロ隔てた中距離恋愛。この先いったいどうなるの。

と思いつつ読み進めている矢先に、男が古い農家の改装に手をつけた。
まずは10代の頃に壁を黒く塗った自分の部屋。ほかには古い台所、採光が悪く、長らく掃除もしていない地下のシャワーもある。これからどんどん変っていくのか。
しかし女性はまったく違う視点で物事を捉える。
怒ったり笑ったり、なんだかふたつのブログを毎日交互に読んでいるよう。「明日」が来るのがなんだか楽しみになる本。

今読んでいます。

仏題 LE MEC DE LA TOMBE D'A COTE (直訳 隣の墓の男) (アクセント記号は文字化けのため省略)
原題 Grabben i gravevn brebvid
Katarina MAZETTI著 
1944年 ストックホルム生まれ。ジャーナリスト/作家。
サイト 英語版 

2013/03/29

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

アガサクリスティ 動く指

中国人娘の婚約者の話や、メールだけのやりとりで始終する話、ケイト アトキンソンと、ちょっとずつつまみ食いしながら行き来していたのだが、
アガサクリスティの「動く指」を開いたら、手放せなくなってしまった。
どうしてこの人は、英数字だけでイギリスの空気を伝えることができるのだろう。

怪我をしたパイロットが療養に移り住んだ小さな町。どこにでもあるような町なのだが、実は匿名の手紙が横行していた。卑猥な言葉で、ないことないこと中傷ばかりが書き連ねられている。
その中傷に負けて、ひとりの女性が自殺した。
そして次には殺人が。

とか、あらすじをざくざく書くと、「そんなものの見方があるか」とクリスティ専門家たちからひんしゅくを買いかねない有名な話。(だと思う)

でも、生まれてはじめて読んだので、ミスマープルはいつ出てくるの、いつ出てくるのと心待ちにして読めた。

水戸黄門の印籠を待ちわびる、そんな気持ちでございました。

クリスティはやっぱりすごい。


2013/03/21

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

オリジナルへのこだわり

図書館に、ダン ブラウンとケイト アトキンソンのフランス語訳があった。
本当は原書で読みたいのだけれど、目の前にあるのはフランス語。
こらえ性に欠けるので、背に腹を代えてみる。

けれど読みはじめて思った。
生の言葉のほうがいいかも。

イタリア語やドイツ語、ロシア語ならばまだ諦めもつく。
でも原書が現代英語なら、ちょっと背伸びすれば届くかも。

夏目漱石や森鴎外は、ひと言ひと言が光っている。
長野まゆみ、梨木香歩も然り。
もともとの言葉はあなどれない。

考えだすととまらずに、アマゾンで英語版を探す。
ついでに先日から気になっていたオーストラリアのミステリもチェックしてみる。

ケリー グリーンウッドのコカインブルース。
ほーら、英語は便利だよ。カタカナに直すだけでなんだか意味が通じちゃう。
著者の名前まで覚えやすい。
浮かれて検索をしてみたが、マイナーなのか、1セント本、日本で言う一円本が一切ない。
中古はどれも新刊に近い値段。
下手すると版切れでもっと高いし。

諦めようとしたとき思いついた。
そうそう仏語で出てたっけ。こっちならきっと。
うひひひひ。
とフランス語で購入。

原書にこだわった私の節操はどこに。


2013/03/21


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

北原亞以子さん

時代作家の高齢が進んでいるのは知っていましたが。

謹んでご冥福をお祈りいたします。



2013/03/15

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

招かれざる客、入れるべからず


 FANTOMES A TOUS LES ETAGES (原題 Lily's Ghosts ) Laura RUBY著 読了

 (←フランス語      原書(米語)→)     


児童書。



あらすじ:

小さな町に引っ越してきた13才の女の子、リリィ。
学校に入るまでしばらく家で自習生活。
家は母方のものになって百年はたつビクトリア朝の屋敷である。
けれどなんだか辛気臭い。
加えて飾ってある大叔父の肖像は顔色が悪いし、無言電話が鳴る。冷蔵庫には本が紛れ込むし、古い硬貨が出現する。
窓の外で手が見えるし、どこからかミントティーの匂いがする。
この家、なんだか、変。

同じ年の男の子と知り合い、ふたりでこの家の過去を調べはじめた。
家の実際の持ち主である大金持ちの親戚に聞けばいいのだけれど、この人がなんだかとっつきにくい。
図書館の古い文献、古い新聞、この地方に昔、放火が頻発し、肖像画の大叔父が第一容疑者だったらしい。
幽霊はだれ?
一体何が言いたいの?

感想:

こういうのは最近読んでいないのだけれど、図書館でジャケ借り。
オリジナルではこういう表紙もあったようで、

これだったら借りてないだろうな。
表紙って大事。

中身はテンポがあって、するする読める。
章立てが短く、章も主人公リリィ視点の章と、別の人たちの視点の章がほぼ交互に並べられている。
この挟み込みの別視点の章が魅力的。

リリィの章は人種問題、町の治安の話そしてモラルの話がちらちら入り、母親との距離の取り方だとか、現実的な雰囲気がある。
反面、別視線の章は、まったく別の空気につつまれ、読んでいるほうはいい気分転換であり。
特に浜辺でまったりしている男女が気になって、おかげで最後まで読んでしまった。

ラストはきっちりピースが落ち着き、児童書としては完璧。

もう児童ではない私にとっては、もう少しタガの外れて弾けて欲しかったと思う話でした。



2013/03/15

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


アメリを読んでしまって、次は何にしようかと考える。
シリーズや同じ著者読みのいいところはその辺の選択肢がせばまり、あんまり考えずに済むこと。

ロシア系も読みたいのだが、ちょっと軽くおバカな本が読みたい。
以前読みかけて放ったらかしの本をひっぱりだす。
Les temoins de la mariee

Didier Van Cauwelaert著
本屋平出しで並べられていて「残り二冊、今を逃すともうナイよ」という気配につられて年末についつい買ってしまった本。




有名なカメラマン、中国から婚約者を呼ぶ。
が、空港に迎えに行く前に事故で昇天してしまう。
慌てふためく金魚のフンの友人たち。
まずは迎えに行くが初対面、どんな相手かも見当がつかない。
おろおろしていると向こうから声をかけてきた。
「彼は忙しいのね」
整形美人のお金のかかっていそうな外観をした中国娘に、誰もが真実を告げるタイミングをはずす。
まずは連れて戻ることにする。
中国娘は一方的に超自己中な話しぶり。本当のことを切り出す余地がない。
結婚を目の前にしてのこの悲劇。どうしよう。

と喜劇仕立ての展開となる。

そんな出だしだったと思う。
ちょこっと読んでみようかと。




2013/03/10

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

アメリ ノトン


既刊本、全部、読んでしまった。

感想:

ホメロス、デュマのモンテ クリスト伯、スタンダールについては基礎知識があったほうがいい。

デュマの他の著作やゾラも下地になっている気配がする。

知らなくても楽しめるだろうが、知っているほうが世界がどんどん奥底深く広がっていきそうだ。

加えて一途な愛と、美醜についての人生経験。

そしてこの人の本の理解のために、何より欠かせないのは、著者の生い立ちと遍歴。

女は怖い。

怖いけど惹かれる。

この人と中島みゆきはどこか似ている気がする。

個々の感想についてはこちら

2013/03/10


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

読書目標

ブクログ談話室、本好き「これってわたしだけで発言している人がいた。
「読書目標はどちらかというと、ここまでに抑えなければいけない数値。 経済的な意味でも、日常に支障をきたさないためでもー」
うろ覚えです。
が、要点は胸にこたえました。

日本語の本をここ(国外)で読んでいると、まずは経済に大打撃を与えかねないので、読みはじめた現地調達本。
英語からはじまって、現地語(フランス語)のラノベくらいならなんとか読めるのだけれど、
本に乗り切れないときははじめの1、2ページを辞書を引いて助走をつける、ということが時々ある。

ロシア歴史ものを本屋で見かけた。
店員さんが、これ面白かったよとよその客に力説しているのを小耳にはさんで依頼、気になっていたのだけれど、
あんたドストエフスキーかい、それとも風とともに去りぬ?と思えるほどの厚さの本が二冊。正と続。
こりゃあかん、と思って見ない振りをした。

先日図書館にあって借りて、読みはじめたら、はまってしまった。

が、いかんせん異文化。
ステップ地方はわかっても、コサック人やムジク、農奴なんて、マジに背景を知らなければなんだか訳がわからなくなる。

でも、やめられない。
歴史大浪漫、女一代記。ナチあり悲劇あり、亡命あり、パリあり、波乱万丈あり。
ちまちま辞書を引いて読んでいたら一日十ページいけるかどうか。
全体で630 x 二冊。
何ヶ月かかるんだい。
でも、この協調性のなさそうな気の強い女主人公15才には目を離せない。


千里の道も一歩から。
ちまちま読んでいます。

何はともあれ、二分冊であわせて1500円前後。
これで半年保てば、お財布にも、スペース的にもとっても優しい。

Theresa REVAY 白い狼 




2013/03/03

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


読んだ本。

殺人者の健康法 アメリ ノトン


が こうなって と展開した。


あらすじ、読感はこちら

次に午後四時の男を読みはじめたが、これがはまりそうでこわい。


元教師夫妻が退職後、小さな村に引っ越してきた。
住み心地のいい家で、第二の人生が夢のようにはじまる。
大雪になる前に買出しも済ませ、すべてがうまく回っている。
そんな日の午後四時に、隣人の医者が訪ねてきた。
近所づきあいの挨拶のはじまりだ。

男は四時から六時まで腰を落ち着け、その翌日もやってきた。
そしてそのまた翌日も。

返事をしないと家が壊れそうなほどノックを繰り返し(それはもうノックとは言わない)
ひとりにしておくと勝手に客間から出てくる。
こちらからの質問にのみ答え、答えは主に「はい」か「いいえ」の二者択一。
奥さんの話は一切せず、ただただ一杯のコーヒーを飲みにくる。
会話の音頭はこちらがとるしかなく、客は六時になると、礼の一言もなく帰っていく。

そしてまた翌日。




2013/02/21

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

本の表紙を貼っただけで、ああここは読書サイトだったのだと思いだす。
単純。

昨日読み出した本。

殺人者の健康法 アメリ ノトン

アメリが日本からブリュッセルに戻って書いたデビュー作。
な表紙だが実は で、 と展開するのではなかろうか。
今読んでいます。

あらすじ、読感はこちら




2013/02/15

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


のんびり読んでいる本

「世界が終わるわけではなく」
ケイト アトキンソン
:




ブクログで日常のようで、日常からどこか踏み外した本と聞きそそられた。(不思議な世界観の短編集)
が、ここにいると日本の本は高い。
おまけに、本を真ん中から読んだりもするので、電子本へのハードルも高い。
とりあえず原書を購入。

 を依頼すると な表紙が届いた。羽足の中の挿入画に四つ星。

夢見る女の子がそのまま大きくなったような話を三人称で語る。
読んでいて長野まゆみさんを思わせる。
「箪笥のなか」を、そのままイギリスに移したような空気を抱いている。

長野まゆみさん訳で二木真希子さんの絵もしくは、
長野まゆみさん訳で長野まゆみさん絵だったら、ぜったい三冊そろえる本。

原書、猫本とあわせて三冊。

わたしは、本の選び方を間違えて育ったのかもしれない。

※※※※

もう一冊のんびり。




十四才の女の子の日記。

読んでいてウチのムスメがしゃべっているような錯覚に陥る口語の嵐。

教室で無駄口をたたいて校長室へ送られたり。
友だちとケンカして、昼はトイレで食べたり (昼食グループ&食堂の席が決まっている)
女子校だけれど外では男の子と会ったりして、
普通の中学生の日々。

眠れない夜などは、
22h12
神様、おとーさんをそこから離さないでね。そこにいさせてあげてください。
22h13
きゃ〜、家が軋んだ。助けて〜、おばけ〜!!
22h15
万全を期してママのベットで寝ることにする。

ウチのムスメ、どうもこれを読んでからしばらく日記を書いていたよう。
映画の半券を貼り付けたり、キャンディの裏のジョークを貼ったり。
そりゃまぁ、本物の日記はそうでなくっちゃね。

ケベック、モントリオールバージョンより、フレンチバージョンの表紙が好み。
ご興味があればこちらで見れます→アマゾンFr 1〜8巻



※※※※
ついでに読みかけだった数冊を一気に読み上げる。
平行読みの醍醐味は、時々こんな平行読了日が訪れること。
こんな本しか読んでいないのかと、あらためて自分の傾向を目の当たりにさせられること。


映画スノーホワイトのノベル版。
映画を見逃し、DVD待ちで、去年読み出した本。
七難八苦を自力で切り抜ける白雪姫と、寝返った狩人、そして王子様。
大画面で楽しくはらはら見る話。



The Midfide of Venice
 ロバータ リッチ (Roberta Rich)著
ヴェネチアのユダヤ人助産婦、オスマントルコで囚われ、奴隷にされた夫と再会できるか。
こいつもイヤガラセや目論見、下心の間に好意、誠意、正義感が絡まりあう。
カナダでベストセラーと聞いたが、ハレークインにもならず、誠実にことは進んでいく。
もっと横道にそれたり、それぞれ違う人生を歩んだり、なんていう選択肢が裏本として出そうな本。


アメリ ノトン Peplun 古代史劇スペクタクル


やっと読了。
目覚めたら500年後、ポンペイは再度、計画的に噴火させられていた。
なんのために? 未来に飛んでいったアメリ、
「わたしを元の世界に戻してよ」

いいつつ500年後の科学者と、人類のあり方、未来の合理性について、論議する。
科学者は言う。
「ここまで知ってしまった君を元の世界に戻すことはできない」


そしてここでも言われるのだ。
君の論点には穴がある。
アメリも慣れたもの。
あら、そうね。

ふたりの会話は平行線。
アメリ、現代に戻れるか。


この人の「アメリ ノトン」が登場する話はいつもどこかぶっ飛んでいる。
青ひげ畏れRobert。。。
おかげで、こちらも、ふつうの論理的かつ現実的な推理小説には収まりきれなくなってしまったわん。

アメリのページはこっち

他に残っている読みかけ本

Zoo City(南アフリカSFミステリ)、 ボツワナ1レディース探偵社七巻 Blue Shoes and Happiness、グリム姉妹ミステリ、クリスティ数冊、スェーデンミステリ等々
俗物とは呼ばないで。


2013/02/14

-------------------------------------

たわごと  本過去ログ / おふらんすのことば / アルザス (ふらんす) / こども / 神戸 / パリ / ドイツ

HOME 本の棚