スベン・ノルドクビスト (Sven Nordqvist)著
1946年生まれ
関連するサイト(ドイツ語)

フィンドゥスとペテルソン シリーズ

Eine Geburtstagstorte fur die Katze (フィンダスのたんじょうび)
Armer Pettersson             (フィンダスのさかなつり)
Ein Feuerwerk fur den Fuchs     (フィンダスのきつねがり)
Pettersson kriegt Weihnachtsbesuch (フィンダスのクリスマス)
Aufruhr im Gemusebeet
Pettersson zeltet              (フィンダスのキャンプ)
Morgen, Findus, wirds was geben
Findus und der Hahn im Korb
Mit Findus durchs ganze Jahr             一年12ヶ月季節を楽しむ本。筆者は別。
Das grose Liederbuch von Pettersson und Findus 歌本。筆者は別。
Wie Findus zu Pettersson kam
Kochen mit Petterson und Findus  料理本。筆者は別。

Findus zieht um (2013)

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スウェーデンからの絵本、尻尾をピンと立てて2本足で歩くフィンドゥスとペテルソン氏の物語。
日本では1993年から94年にかけて宝島社から出版されていましたが、現在品切れ。
英語版もフランス語版も品切れ。 ←どちらも復刊しました(2013年現在)
スェーデン語は原書の味わいでいいんでしょうが、どうせ読めないし、
とっかかりとして入手可能なドイツ語版を眺め、辞書と首っ引きで解読中。
日本語復刊したらいいのにぃ。

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フィンドゥスとペテルソン シリーズ

Eine Geburtstagstorte fur die Katze (フィンダスのたんじょうび)


森の近くの野原の中に、男はポツリと住んでいた。
男の名前はペテルソン、
小屋と物置と鶏小屋、そして尻尾をいつもぴんと立てて二本足で歩く猫フィンドゥスが、彼の生活のすべてだった。
猫と話す変わり者、猫の誕生日にクレープケーキを焼くことにする。
けれど卵をふいてからふと気がつく、
小麦粉がない!
自転車に乗って村まで買いに行かなくては。
でも自転車がパンクしていた。
修繕が必要。
でも道具のある物置小屋の鍵がない。
井戸に落としたか?
井戸の底をあさる釣り道具はどこだ〜。
釣り道具を探して井戸をあさって、鍵を拾って物置を開けて、
自転車を直して、村へ走って、小麦粉を買えば、
クレープケーキを焼けるぞ〜。
でも猫は待ちたくない!

そうこうするうちにペテルソンは気がついた。
「釣具をいれている小屋には天窓がある。
はしごで天窓までのぼればなんとか小屋に入れるぞ」
しかし、はしごは鶏小屋に立てかけてあって、
はしごの段に鼻先を引っかけて、大きな雄牛が昼寝をしている!!!
ペテルソンがフィンドゥスに話しかける。
「闘牛は得意かい?」

できないよ!
首を横にぶんぶん振るフィンドゥスに、
「牛をおびきよせられなかったらあれもできなくてこれもできなくて、クレープケーキもない誕生日になるよ」男はとうとうと言いたてる。
そこで、フィンドゥスは(次ページ、準備体操をしている猫の絵)
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風が吹くと桶屋が儲かる形式の話で、展開していけばまだまだ話は広がりそうだったけれど、とりあえずこれが潮時?
きれいで楽しく、ほのぼのする絵と話でした。
こんな男がいてもいいじゃないかと思わしてくれる。
しかし、寝ている雄牛を起こすヤツがいるか。。。

                 2004/10/22読了
原題:Pannkakstartan (三つめのaの上に○がつく) 1984年発行

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Armer Pettersson (1988)  (フィンダスのさかなつり)

憂うつな雨の日、ペテルソン氏はどんより気分、
その横で猫のフィンドゥス、テーブルの上をはねて椅子に飛んで、はねて飛んではねて飛んで、「遊ぼうよ、遊ぼうよ」
ちょっとは静かに座ってろ!
男は怒ってしまいます。
しかしじっとしたフィンドゥスはだんだん体がずれていき、ガラガラガッシャーン、大きな音が。
男、怒髪天をつく。
猫まけずに「釣りに行こうよ」
外は寒いし雨も降っているし、男はまったく乗り気でない。
こすい作戦も不発に終わり、猫は諦めて自力で釣りに出かけることにした。
長い大人用の釣りざおを物置に取りに行く。
上にかかっているのを外すのに一苦労、
取ったら取ったで釣竿に振り回されてゆれる猫。
それでも行くんだ!
猫は猫の道を行く。
男のウツも吹き飛ばす勢いで、男はやっと重い腰をあげた。。。


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ひげを生やしたムサイ男、年は中年だかいってるんだか若年寄りだか、まったく不明。
村の集落から離れて緑の中でぽつねんと、こじんまりとひとり暮らし。
静かで気ままな暮らしかと思いきや、おちょけた猫があれやこれやとやらかして俗世まみれ。

この本の魅力はふたり(ひとりと一匹)のドタバタ劇もさながら、
絵が細かくて書き込みの多いところ。
きのこだと思ったら傘だったり、なんだか変な動物が生えていたり。
半年見ていても飽きがこない。
ということで辞書を据えて読むのに半年近くかかりました。
自然に囲まれた、別世界にいける本★★★★★

2005/04/10読了

原題:Stackars Pettson 1987年発行
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Ein Feuerwerk fur den Fuchs (1987)  (フィンダスのきつねがり)

野中の一軒家に住むペテルソン氏のところに近くの村に住むグスタフが猟犬と猟銃を持ってやってきた。
キツネが出る、ニワトリを食われないようキツネを退治しろとのこと。
グスタフの威圧的な態度にペテルソンも猫もカッカしながら、さすがに家のニワトリのためにも、ペテルソン氏はキツネ対策に乗りだした。
猫のフィンドゥスに呼びかける。
うちに花火はあったっけ。
白い風船を膨らませて、針金をまいて、羽をつけてくちばしをつけてとさかをつけて、
囮のにわとりを作りはじめた。
花火はどこだ、どこにあった? ひっくりかえった納屋で探すのはひと騒動。
フィンドゥスちょっとは静かにしろ、言うペテルソン氏に猫は平然と答える。
「火薬はいつでもぼうしの箱の横だよ」
あぁあぁそうだった、できた仕掛けの出来をフィンダスに相談するペテルソン氏、
たしかによそから見たら変な人。
でも性悪猫は的確にアドバイスする。
「こんな仕掛けにキツネがひっかかるかな、お化けでも出したら?」


(感想)
逐語で読んだ。
4/10〜9/01、20ページちょいに五ヵ月かかった。
長びいたけれど読めたのは、ナオチャンがニンジンを鼻先につるしてくれたから。
「次はこれにしなよ〜。フィンダスがうちに来た時の話だよ〜」
でもキツネの話も哀愁がただよう一瞬があったり、どんでん返し/なぞ解きもあったり、
おもしろかったぁ。


原題:Ravjakten (ひとつめのaの上に点がふたつつく) 1987年発行


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Pettersson kriegt Weihnachtsbesuch (1988) (フィンダスのクリスマス)


クリスマスはお菓子を焼いてモミの木を飾ってごちそうを食べて。
雪の中山に入って、フィンドゥスは橇(そり)でおおはしゃぎ。
スピードを出しすぎてペテルソン負傷。
これじゃモミの木を買いにいけないよ。

え〜、クリスマスなのにモミの木もごちそうもないなんて〜!!!


(感想) 人里はなれたような生活をしているのだけれど、村の交流は欠かせない。
ひとりがペテルソンの状況を知ると、ひとりまたひとりとおすそ分けを持って姿を見せる。
とってもヨーロッパな、いいクリスマスでした。

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Aufruhr im Gemusebeet  (1991)


春です。畑作りが始まります。
種をまいてジャガイモを植えて。
ペテルソンが種まきゃニワトリがほじくる。
そしてだれかがジャガイモ畑を踏み荒らす。
一体誰の仕業なのだ。
一方、フィンドゥスは肉団子を増やそうと躍起になっております。

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Pettersson zeltet  (1992)        (フィンダスのキャンプ)


屋根裏で見つけたテント。キャンプをしようと出かけたが、なんのかんので今回は庭にテントを張る。
それでも海釣りに出かけた。
大漁でごきげんのフィンドゥス。
大物がかかったペテルソン。
その大物もただの大物のサイズではない。

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Findus und der Hahn im Korb  (1996)


近所でスープにされそうになったオンドリ(雄鶏)を、ペテルソンがひきとってきた。
こいつが時を告げるのなんの。
やかましいばかりではなく、メンドリたちは彼のとりこ。
フィンダスがメンドリにちょっかいをだすと、オンドリが許さない。
フィンダスはすっかり意気消沈して、屋根裏に閉じこもる。
けれどもふといい考えが浮かんだ。
そうだ、前回時を告げすぎて、一時間に一回五分間だけOK、ってことになったけ。
今回はこうすればいいんだ!


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Wie Findus zu Pettersson kam (2002)  「フィンダスがやってきた」とでもなるのでしょうか


原題:Nar Findus var liten och forsvann (ひとつめのaと最後のoの上に点がふたつずつつく) 2001年発行

いつまでも一人暮らしはいけないよ、嫁さんでももらいな、近所の人に薦められても断るペテルソン。
それなら猫はどうだね、
そうしてフィンダスはペテルソンちにやってきた。
ペテルソンは子猫に話しかける日常。フィンダスは朝起きたらペテルソンを騒がしく叩き起こすのが日課。
突然フィンダスは言い出した。
−ボクも緑と黄色のしましまズボンがほしい、

そしてふたり(ひとりと一匹)はますます離れられないようになる。

が、ある朝ペテルソンが目を覚ますと、フィンダスの影も形も見当たらない。
おーい、どこ行った〜?

2013/08/08

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スベン・ノルドクビスト著 フィンドゥスとペテルソンシリーズ新刊:
Findus zieht um (原題 Findus flyttar ut 出版:2012)


(北欧のブログで原画っぽいのがあがっていた。ここ↓)
http://www.smp.se/noje_o_kultur/fantasin-flyttar-ut(3461881).gm

ドイツ語版を通販で注文したその日に図書館でフランス語版を見かける。
借りて読むとさすがに絵本。わかりやすい。当たり前か。

猫のフィンドゥス、あたらしいベットを手に入れて、ペテルソンの寝室に置く。
朝の四時からビヨーンビヨーン。
ペテルソンが怒り出した。よそでやってくれ〜。
フィンドゥスがそれに乗る。いいね、引越し、引越ししたい。引越し、引越し、ボクの家〜、ボクの家が欲しいよぉぉぉ。

え、出て行っちゃうの? 虚をつかれて呆然とするペテルソン氏。
しかしこうと決めたフィンドゥスを説得できるものは誰もいない。

感想: え、いくらなんでもこれが家? という家が出てくる。
これは絵を見れば一目瞭然なので、機会があれば覘いてください。
こんなことするペテルソン氏、だからあんた嫁が来ないんだ、思う反面、既婚だろうが傘寿だろうが、こんな男はどこにでもいそう。

15年ぶりくらいで描かれた絵はちょっと変っていたけれど、フィンドゥスの性格は、はいくつになっても変らない。
まったく。。。


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今読んでいる本:

Morgen, Findus, wirds was geben
   


130ページの児童書で、全文独語はきついけれど、各見開きに1〜3の挿絵があるから負けないわ〜。 


第一章:  クリスマスまであと24日もある。外は一面雪景色。
       ペテルソン氏、暗くなったらかまくら作ろう。
       フィンドゥス、暗くなるっていつ?
       四時かな
       勝手に鳩時計を進めるフィンドゥス。
       進めるたびに鳩は鳴き、隣の部屋にまる聞こえ。

第二章: イギリスではサンタが煙突から入ってきてプレゼントを靴下の中に置いていくんだって。
      ぜったいにサンタをこの目で見てやる!

第三章: ペテルソン氏考える。サンタ、作れないかな。フィンドゥスには内緒にしておこう。カラクリ人形をばれないように作ってやるんだ。フィンドゥスには絶対言わないぞ、絶対に言わないぞ。あ、言っちゃった!!!

第四章: カラクリ人形をうまく見せるポイントを考えるペテルソン。そうか、機械を隠せばいいのだ、

第五章: ペテルソン氏、そりをひいて木箱を買いに行く。
      なんでカラクリ人形は作れて木箱は作れないのか、思うところはあるが箱屋が面白いのでこれははずせなかったのだろう。
      手品の箱からオルゴール、紙も木もありまっせ。

第六章: ペテルソン氏歯車仕掛けを作る。うまく動いた、思った瞬間フィンドゥスがつっこんできて。
       まったくこいつはじっとしていない。

第七章:  あいかわらず多動のフィンドゥス。でも肉団子を丸める姿で仕掛けのしくみが浮かんだぞ!
       次から次へと難易度を上げ、墓穴を掘っているのだか楽しんでいるのか、見ている側にはわからない。
       けれども物作りは楽しそう。
 
ここまででやっと2013/9/9。
      クリスマスまでに読めるだろうか。

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おまけ
   
CD朗読版。標準ドイツ語だそうです。
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作者大略歴:
1946年ヘルシングボルイ(Helsingborg)生まれ
建築を学んだあと、広告業をへて絵本作家に。



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