安いよ安いよ。でも大手、ここもここもここも使ってるよ。

見積もりの末、そう唄っていたシステム会社で、社内のシステムを刷新した。

開発3ヶ月。あがってきたものは、

まず入力画面はデザイン的に綺麗なだけで実用性無視。レスポンス最低。

マニュアルも指導もなおざりで希望メニューにたどりつくまでに三日。

その間、端末入力係の退社が相次ぐ。

最期に画面へ油性マジックで、バカバカバカバカバカバカバカバカと書き置きを残すのが大流行。

やっと目的画面が見つかったと思えば、なんの前触れもなくエラーメッセージがあがり、それは電源を切るまで消えない。

バカバカバカと書き殴られた画面がまた増える。

入力確認をプリントアウトして見直す一覧表は存在しない。

システム会社からの返答は、「パッケージには含まれてはいません。追加申請して下さい。お金要るよ」

そして印刷されることごとく数値は異常、銀行データは処理できない、「われ、これ払うある」という書き出しではじまる請求書には請求額が表示されていない。

おまけに

システム会社はいう「お宅、パッケージ買ったよ。プラスで要るなら追加申請してね。お金要るよ」

契約は10年。

社はシステムを振り捨て、「普通」のシステムを導入する。

その翌日、勤続10年の端末入力要員が社内で自殺をとげた。

念願の子宝を腹に抱え、産休直前だったというのに。

画面にはバカバカバカとのマジックでの書き置き。

騒然とする社内ではまだ誰も知らなかった。

前システムがすでに社内に深々と巣食い、税務署追求ポイントを音もなく喰い荒らしていることを。

今や某システム会社が社の生殺与奪権を握っている。

妊婦は自殺するのか?