フィリップ プルマン (Philip PULLMAN)

イギリス児童文学。黄金の羅針盤ライラの冒険シリーズ の著者。
  公式サイト : http://www.philip-pullman.com/

「時計はとまらない」1998年 偕成社発行
    “CLOCKWORK or ALL WOUND UP” (1996)
    カーネギー賞、スマーティーズ賞銀賞受賞

むかし、まだ時計が電気やクォーツではなく、ぜんまいで動いていたころ、ドイツの大きな時計台で十時の鐘とともにさまざまなからくり人形が、凝った動きを披露していた。
そこに人形を飾るということは、作った時計職人が名人の域に入る証でもあった。
さて人形の披露を明日に控えたある職人が、名人とともに雪の夜混みあう酒場に入ってくる。
職人は肩を落とし、がっくり意気消沈した様子。
うまく動くさと請合う名人、そこにひとりの作家が入ってきた。

作家が語るは世にも不思議な物語。宮殿に暴れ馬走りこんでいた。後ろのそりで眠っていたのは暖かくくるまれた王子。御者は王子の父。奇怪なことに御者は息耐え、目を見開き、本来なら動くはずのない腕でひっきりなしに馬を鞭打っていた。

奇談が語られる酒場は静まり返り、作家は自分の話のうまさに酔う。ところがその時店に入ってきたのは、話の中で登場している黒いマントの男であった。
-----------------------
奇々怪々な話の連続。
現実と幻想、からくり細工の名人芸と異国情緒が満載。
児童書らしくイラストあり、語句の説明あり、からくり人形の紹介あり、ストーリーも絵も話の合間のつっこみも心地よく、なかなか楽しく読ませてもらいました。
ただはじめは意外性とミステリ味たっぷりだったのがラストはどっぷり児童書になってしまい、拍子抜けが少々。
でもそのうち黄金の羅針盤読んでみようかなぁ。
-----------------------

どうしてはらぺこミステリィ?
気付け薬はブランディ、ドイツの酒場内はソーセージとザヴァークラフト、ビールと(タバコ)のにおいが一杯。
これだけでドイツに行きたくなったから...。

HOME 本の棚