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ナディン モンフィス (Nadine MONFILS)

ニッケル ブルース NICKEL BLUES

高校を二回留年した兄は、両親、祖母の留守中に女は連れ込む、知らない人を呼びこむ。
見知らぬ客は家を強烈に汚してくれた。
明日帰ってくるママが発狂してしまう。怯える弟に「女をさらってきて掃除をさせよう」 兄は車をだして掃除娘狩りに出かけた。

住宅地を回って、きれいな家に目をつけて、有無を言わさずそこの女を車に押しこむ。
家の奥から男の声が聞こえた気がしたが、兄は目的のためには手段を選ばない。

夫に見つかるのと、このまま連れて行かれるのと、どっちが怖いか
掃除女はつぶやいた。
うしろからジープが追ってきて。




以下ネタばれ抵触







なんとか家に戻ると、品のねぇ悪事を羅列する無法者の兄。
好き放題する中、ジープが見え隠れする。
そしてサイコ、スリラー、スプラッタ。
リセ(高校)賞っていうのは一体どんな賞なんだい、
読みかけで寝るとどんどん妄想が広がる。最後までクリアにしないと夢にまで見そう、と強迫観念にとらわれて一気読み。

単語がわからなくても表現がベルギーでももうなんでもいい、早く終わらしてくれ〜と、2/3まで突っ走る。

そこから突然。

この辺りがブルゴーニュ リセアン賞のポイントなのかも。
最後まで生き残った人たちは、自分の選んだ道を進む。
生意気をいわせてもらえば、老嬢をはじめのほうでちらりと登場させて欲しかった。
悪者を力づくで倒して終わるアメリカンミステリばかり読んでいたので、
内省で終わる話は予想外の展開でした。


以下登場人物についてのつぶやき。


それでも兄ちゃん、ベクトルが自分に向きすぎです。
繊細そうな弟は、途中でぶっ飛んでしまいます。このあたりの引きこもり方がとっても詩的でドラマチック。
そして猟奇野郎、どうしてイギリスまで追えない? それとも影であやつっていたのはマドモアゼル?



2012/02/04更新




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