マルク (マーク)・レヴィ 著
作者公式サイト http://www.marclevy.com(工事中)

Et si c'etait vrai... 邦題 「夢でなければ」 (文字化けするためアクセント記号は表示していません)
Ou est-tu? (2001)
Sept jours pour une eternite... (2002)
La prochaine fois (2003)
Vous revoir (2005)

Et si c'etait vrai...(2000)

サンフランシスコの救急病院のインターンを勤める女の子が、自動車事故で心停止。
もうだめだと思ったところで救急車が事故って(以下強制省略)

その年の冬、インターンの女の子の住んでいたアパートに、四十前後の男性が入居。
それから十日後、ラジオをつけて風呂に入ろうとすると、家の中で音楽にあわせてリズムをとる音がする。
誰もいないはずなのにとあちらこちら見回し、戸棚を開けると、若い女の子が指を鳴らしていた。
「私が見えるの?」

奇想天外の出会い、男以外には見えも聞こえもしない女の子の存在。
どんなにきれいで、どんなに小粋に会話ができても、コーヒーひとつ入れられない「幽霊」。
虚空に話しかけるので周りから異様な目で見られる男。
なんとか女の子を救えないかと懸命に文献をあさるのだが、
ある日女の子は泣き崩れた。
もうおしまいだと彼女は言う。

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はじめは医学用語が多くて、またパトリシア・コーンウェル的医学的展開かよと思ったけれど、あとはあっけらかんとして、軽くて楽しいノリではじまる。
途中、男の小さい頃の話、母親の書簡などが出てきて、ここがポイント? フレンチ文学、と思う点もあったのだけれど、それが最後をすんなり読ませるベースにもなっていた。
終盤に近づくにつれ、なんとなく警察の追及が事なかれ主義で終わったりして、ご都合主義のちゃちなラストになるかと思って読んでいたのですが、〆はふたりのその後を深読みさせて、糸をひくような(?)話となりました。

30ヶ国語に翻訳されて、スピルバーグが映像権を購入するわけだ。

Ou est-tu? (2001)

同い年の幼なじみカップル、お互い一緒にいたいのだが、彼女は中央アメリカの難民救済キャンプに二年間の契約で旅立ってしまう。
男はニューヨークで大学で美術をまなび、広告会社に入ることをめざす。
現実を見る女性とイマイチ生活感のない男子学生、
二人の間で手紙がやりとりされ、そして二年後、彼女は来るか、来ないのか。

話はここで終わらない。
時は流れて十年後、非常識な時間に女が男の家を訪れる。
こういう場合、はじめに扉をあけるのは男の妻。

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最後まで読んだら、あぁ、そうかと思える話。
一作目ほどのスピードはない。
第一部のテーマは低レベルに言うと遠距離恋愛、
第二部が家族とはなんぞや。
個人的にはこの人の描くキャラにはどうも萌えられないので、
淡々と傍観者のように読ませてもらいました。

Sept jours pour une eternite... (2002)

積読中。

La prochaine fois (2003)

積みたけれど大型本で予算外(涙)
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2005年2月、やっとペーパーバックになった。
購入。

Vous revoir (2005)

一作目が映画になったので、それに乗って二番煎じかと思いつつ読む。
ちょっと意外な展開になっていた前回から、アーサー(あーチュー?)がふたたびサンフランシスコに戻ってきた。
書き方がフレンチ映画コメディタッチで、一回目に活躍した友人ポール氏が輪をかけて活躍。
建築家コンビが女の子を引っかけたりはするのだけれど、アーサーの心の中には昔一時をともにした、あの実体のない女の子が住んでいた。

今度は主人公が昏睡におちいって女の子を悩ませるのかと思いきや、そんな甘くはなく。映画を見せるような軽い展開だったけれど、想いとはなにかを考えさせてくれる話だった。
恋愛は結果じゃなく、そこから得られる感情が大切なのだなと。
ちょっとひよわでオタクっぽかったけれど、いい青年ではないですか。


著者略歴: フランス生まれ。
アメリカ、サンフランシスコにて七年間滞在、企業経営。
Et si c'etais vraiを出版後、パリに戻り建築家事務所を開く。
現在ロンドン在。

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