畠中恵 著


若旦那一太郎シリーズ
@ しゃばけ
A ぬしさまへ
B ねこのばば
C おまけのこ
D うそうそ
E ちんぷんかんぷん 
みいつけた (絵本) 
F いっちばん 
G ころころろ 
H ゆんでめて 
I やなりいなり
シリーズ外

ゆめつげ

若旦那一太郎シリーズ

これは第一巻「しゃばけ」から読むべき。
その後から読んでも話はわかるようにできてるけれど。

しゃばけ (2001) 日本ファンタジーノベル大賞優秀賞

大店の一人息子はお蚕ぐるみで甘々に育てられた、
身のまわりを守るものは、祖父が連れてきた男たち。
一見武骨な男と色男のふたり、
この二人は実は。

あらすじ書くと読みがいがないのではしょる。
あえていうなら落語調の江戸ミステリ、
まぬけな怪談話?
ベースは明るく軽い落語調。
しかしサゲは上方落語の怪談のような阿呆なものではない。
シリアスシリアス。
先入観も予備知識もなくて読んだので新鮮でした。
2005年に読んだ本のベスト3にはいる本。

(これで本の紹介かい?)

ぬしさまへ (2003)

はじめは第一作目とは違う趣向に見えた。
登場人物(?)が常連さんだしどれも一風変っているしまぁいいかと読もすすめてきたが、
やっぱり違うよこの作者、
仁吉の思い人では型どおりながらも盛りあがらされ、
虹を見しことでは別世界に引きこんでくれた。
幻想ってのはこういうものなのかなと思いつつ、
もう一度読みなおして主要人物の登場場面でおお、と来た。
こんな怖い伏線、はじめてだ。

収録作品
ぬしさまへ にきちさくしへ事
栄吉の菓子 
菓子騒動事
空のビードロ 
桶屋猫事
四布の布団 
夜泣き布団事
仁吉の思い人 
妖枕談
虹を見し事   
世界変わりし事


ねこのばば (2004)

茶巾たまご 病人 食すすむ事
花かんざし  鳴家 捕わるる事
ねこのばば 桃雲 消滅事
産土     芝居小屋事
たまやたまや 春 煙管事

おまけのこ (2005)

こわい 狐事
畳紙 於りん来店事
動く影 女影事
ありんすこく 吉原禿事
おまけのこ 月はいりし袋事


検索でしゃばけのイラストってのをちらっと探したのだけれど、サイト主さんの描くイラストはどれも現代風。
もっと重々しいのは、と思って探しているうちに日本の古典妖怪画にぶちあたった。

イラストは、軽く描いてj軽く見るほうが、精神衛生上非常に良い。


うそうそ (2006)

長編。
地震が多い今日この頃、病弱な若旦那を治すため、湯治に行かないかという話が出た。
大好きな兄やたちや兄と旅に出る日が来るなんて。
出会った駕篭かき、オススメ宿でのはじめての一夜、そしてあんなこと、こんなこと。
向かうところ敵なしの兄やたちとの道のりも、まったくぜんぜん甘くない。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
展開の速さ、次から次へと起こる奇怪な出来ごと、おびえる幼女、屈強な雲助、そして一見お国のためにわき目もふらないお侍。
時代ファンタジーは今回もあっという間に、異世界へとトリップさせてくれました。

もうちょっと"時代"を感じさせてくれるボキャやべたべた年季を感じさせてくれる登場人物が出てくれたらなぁとちらりと思うのは、観客のたわごとなんでしょうねぇ。
映画になるなら、監督、脚本家次第ですっごい掘り下げられそうなテーマが満載のシリーズだなぁ、って、これもヤジ馬の歯ぎしり。
でもやっぱりこのほんわかムードでもっと続きを読みたいと思わせるのはこの作者のオーラ?

ちんぷんかんぷん 

鬼と子鬼 三途事
ちんぷんかんぷん  入寺事
男振 お妙縁談もしくは女は怖い事
今昔     式神来る事
はるがいくよ 薄紅花びら事


みいつけた (絵本) 
 若旦那と鳴家の出会い。
 どうして生まれたときは見えなかったんだろう、と素朴な疑問

いっちばん 

いっちばん 紙入れ事
いっぷく  旧新店較べ事
天狗の使い魔 空を飛ぶ若旦那事
餡子は甘いか 菓子弟子事
雛の千代紙 雛建て直し事

    いやぁ、安楽椅子探偵というより、妖怪憑き布団探偵だわ。たまに走りますが。

ころころろ 

  仁吉さん、桃太郎さんじゃん、まるで。若旦那を守ることにに全力投球したいのに、
  これも金次のたたりでしょうか。
  江戸より古風な物語。      
  けじの佐助もしんみりと。 

はじめての 目病み稲荷事
ほねぬすびと  長崎屋回船事
ころころろ 河童追う事
けじあり     問屋怪異事
物語のつづき 神捕獲事


ゆんでめて 

  この作家さん、すっごい上手になる。
  時空をトリップさせる話、しゃばけの中では一番好きな一冊かも。
  甘いといわれると甘いかもしれないけれど、この人をホッとさせる勧善懲悪なところがよいなぁ。
  
ゆんでめて 四年たつの事
こいやこい  幼なじみ事
花の下にて合戦したる 異次元桜見事
雨の日の客    稀代大雨事
始まりの日 時売る事

やなりいなり 

こいしくて 恋と流行り病事
やなりいなり  寿司幽霊事
からかみなり 大店旦那藤兵衛事
長崎屋のたまご    卵出現事
あましょう 男喧嘩事

   箱入り若旦那の離れはいつも千客万来、大入り満員な感があります。

このシリーズはハードカバーが似合う。
。。。もちろん文庫本より高いし、場所もとるんだけど。

シリーズ外

ゆめつげ (2004)

平安時代、神官兄弟がお家騒動にまきこまれた。
十年前生き別れになった息子を探している、候補が三人いるのだが、どれが本当の息子か占ってほしい。
商家から依頼されたのも、 兄が夢占い、白昼夢占いができるせい。
夜盗がばっこする界隈で、兄弟は真実を突き止めるまで返してもらえなくなる羽目に。
しかし、育ての親たちが次々と帰らぬ人となり。
最近横行してる夜盗はいったい何者なのか、
そしてどうして真実を占おうとすると見えるものが二転三転するのだろうか。
−−−−−−−−−−
。。。しゃばけのほうがわたしには肌に合いました。




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