カトリナ マゼッチィ    

Katarina MAZETTI

1944年 ストックホルム生まれ。ジャーナリスト/作家。
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仏題 LE MEC DE LA TOMBE D'A COTE (直訳 隣の墓の男) (アクセント記号は文字化けのため省略)(アクセント記号は文字化けのため省略)
原題 Grabben i gravevn brebvid (1998出版)



仏題 LCAVEAUDEFAMILLE (直訳 家族墓地) (アクセント記号は文字化けのため省略)(アクセント記号は文字化けのため省略)
原題 Famijegraven (2005出版)



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仏題 LE MEC DE LA TOMBE D'A COTE (直訳 隣の墓の男) (アクセント記号は文字化けのため省略)(アクセント記号は文字化けのため省略)
原題 Grabben i gravevn brebvid (1998出版)

ミシマと村上春樹と田山花袋で、日本を語ってはもらいたくない。
だから、一握りの翻訳ミステリと映画、マイライフアズアドッグ、それからこの二冊でスウェーデンを語るのは反則だと思う。
よって、あえてここで有閑倶楽部の話はしない。
少女漫画史上はじめて、女子高生が「フリーセックスの国よ〜」と叫んだほうには話を持っていかない。





と思ったら後が続かなくなってしまった。
あらすじからいこう。

そろそろ子どもをと思っていた矢先に伴侶に先立たれた30代の女性。
お昼休みに墓の前のベンチに座って、一時間ばかり過ごすのが生活の一部となっている。
悲しみに暮れたいの。
置いてけぼりにされた怒りに囚われたくないの。
ソファーで隣から聞こえる新聞の音、ベットの乱れ、帰りが遅いと心配してくれる声。
今はもう聞こえない。
抜け殻のような靴はまるで冬の枯れ木。

滑り出しは非常に詩的。
そんなムードをぶち壊すのは、隣の墓を参りにくる、もっさりした野暮男。
片手の指が二本欠けている。
残った指も土くれだつ。
なんで隣に座るのよ。
ひとりで想いに浸っているのよ。

反面相手は母への回想に余念がない。
毎日が大変だよ。
いなくなってしまって寂しいよう。
しかしなんだよ隣の女。
着るもの持つもの色彩つうものがない。
もうちょっとどうにかしたほうがいいんじゃないか。

何度も顔をあわせながら、言葉も交わさずすれ違うふたり。

このふたりはいったいどうなるの。

続編:
仏題 LCAVEAUDEFAMILLE (直訳 家族墓地) (アクセント記号は文字化けのため省略)(アクセント記号は文字化けのため省略)
原題 Famijegraven (2005出版)


ここは読者の想像に任せて欲しかったな、という滑り出しだったが、実際の出版は七年後だ。
現地の読者に想像させる時間は充分あったのだろう。

そんな邪念も、読んでいるうちに消えていった。
生活に追われる子持ちカップル。
子どもに恵まれないカップル。
生活の雑事に国境はないのね。ギャグ?という内容。
毎日が主婦マンガのようにばたばたと過ぎていくのね、と思っていたらいきなり急展開。
波乱。
破局?

それでも二人をつなげるものは?

。。。まったく。


もうちょっと 感想:

実は続編の「急展開の後のエピソード」で、途中で読むのをやめたくなったのだけれど、
ここで本を置くともう次は開かない確信があり、斜め読みでもと読みすすめていった。

結局主人公と一緒に泣いたり怒ったり笑ったり。

いろいろあるのが人生だ。


ひとのことをあれやこれや:

登場人物が強烈に生き生きとしている。読後の日常生活で、あのキャラならいったいどう言うだろう、と思うときがある。
ヒロインの存在感が圧巻なのだけれど、一番好きなキャラは、実際には登場しない先に逝った夫だと、
気がつけばまじめに考えている自分がいる。

キャラと情緒で一気に読んだ本でした。




2013/04/04


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