北森 鴻    Kou KITAMORI

単発

狂乱廿四孝(1995/9)

メビウス・レター(1998/1)
闇色のソプラノ(1998/9)
メイン・ディッシュ(1999/3)
屋上物語(1999/4)

冥府神(アヌビス)の産声(2000/5)

パンドラ'S ボックス(2000/6)
顔のない男(2000/10)
蜻蛉始末(2001/6)

共犯マジック(2001/7)






暁の密使(2006/1)


なぜ絵版師に頼まなかったのか(2008/5)
うさぎ幻化行(2010/2)
暁英 贋説・鹿鳴館(2010/4) 未完
ちあき電脳探偵社(2011/1)
シリーズもの


狐罠(1997/5) 冬狐堂












孔雀狂想曲(2001/10)冬狐堂、雅蘭堂

狐闇(2002/5)冬狐堂
緋友禅(2003/1)冬狐堂

瑠璃の契り(2005/1)冬狐堂

深淵のガランス(2006/3)佐月恭壱



虚栄の肖像(2008/9)佐月恭壱
民俗学シリーズ








凶笑面(2000/5)








触身仏(2002/8)



写楽・考(2005/8)
香菜里屋シリーズ



花の下にて春死なむ(1998/11)















桜宵(2003/4)
螢坂(2004/9)




香菜里屋を知っていますか(2007/11)
裏京都シリーズ



















支那そば館の謎(2003/7)


ぶぶ漬け伝説の謎(2006/4)
シリーズもの











親不孝通りディテクティブ(2001/2)











親不孝通りラプソディー(2006/10)



シリーズ物:香菜里屋
おいしいものが出てくるミステリとしてかならず名前が挙がる「香菜里屋」を読んでみました。
この店は危険です。
正しい料理とビールが飲みたくなります。
造酒が民間で許されていたならば、きっとこのマスターは手作りにはまったでしょう。
このシリーズは完結してしまったけれど、きっとあらたに工藤さんは登場する。
そしてまた、観点を二転三転させながら、物事を落ち着くところに落ち着かせてくれるのだと思ってしまいました。
作者は急逝してしまったというのに。

シリーズ物:蓮丈那智フィールドワーク旗師冬狐堂雅蘭堂
蓮丈那智フィールドワーク: 大学の民俗学研究室にいる厳格で冷酷な美人助教授と、その助手の織りなす実地調査の裏ファイル。
旗師冬狐堂: 骨董の仲買を商売とする一匹狼の女狐、
雅蘭堂:東京の骨董店。千客万来。来る客は万引き少女に詐欺まがいの同業者、そして警察、えとせとら。

 簡単、読みやすいがキーワードの今、日本書紀だとか空海だとか、
 むずかしくてもいいんだよ、頭は使っていいんだよといわれているようで、かなりホッとしました。狐闇はホントにむつかしかったけれど。
 それも二転三転する短編を読むうちに、登場人物がシリーズを越えて交差していき、
 いつのまにか超大作を読んでいるような気分に。

 個人的には民俗学の三國氏や、雅蘭堂の漫才コンビにはまりました。
 とくに前者は回を追うごとに田中芳樹著の薬師丸涼子と泉田コンビのようになっていき、あれ、笑っていいの?と。
 民俗学フィールドワークIはまじめに、IIで笑わせて、IIIはまたまじめに、ときたのだから、IVはどうなっていたのだろう。

 そして、噂のミ・ク・ニ、
堪能しました。
わたしは那智先生についていく三國さんについていきます。


シリーズ物:裏京都

支那そば、ぶぶ漬け、モンちゃんを初めとするあまりにものキャラのおちゃらけぶりに、もうついていけないものを感じていたのだけれど、肩に力の入った文章をリラックスして書くとこうなるのかなぁとか、和歌向けのサービスなのかなぁとかいろいろ想像もしてしまう。
遠藤周作がエッセイとなると強烈にとっつきやすかった、そういう"文学への導き"みたいなものがあるのかもしれない。

主人公や脇役の女の子よりも、後にそびえたつ住職さんが魅力的。
モンちゃんについては、ど〜にかしてくれぃぃぃぃ〜と本気で追いだしたくほど存在感のあるキャラでした。

単発: 冥府神(アヌビス)の産声

  男性的なミステリ。医学あり、社会事情あり、派閥あり。


北森ワールドのこれからをあちらに持って行ってしまわれた北森様。
ご冥福を祈ります。





                                                     1961年-2010年1月
 






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