ママはなんでも知っている シリーズ

ジェームス・ヤッフェ (James YAFFE)

と、日本語では言うらしい。
あんまり検索かけて日本語題名探すとネタばれにもあたってしまうので、
日本題アップはシリーズ読んでからもしくは気が向いたときにします。

A Nice Murder for Mom (1988)
Mom Meets Her Makers (1990)
Mom Doth Murder Sleep (1991)
Mom Among the Liars  (1994)
My Mother, The Detective  (1997)

A Nice Murder for Mom (1988)

アメリカに移住してきたユダヤ人ママは七十才そこらのご高齢。「なんでもいいから専門家に育って欲しい」と願いをかけられたひとり息子は警官となっていた。
その後息子は生まれ故郷ニューヨークを離れ、南部で弁護士事務所の調査員をはじめた。しかし気にかかるのは遠くで一人暮らしをする高齢の母親。
ことあるごとに忠言し、訓戒をたれる。
働き盛りのやもめ男より活発な母が、ある日とつぜん訪ねてくる。
母が一番喜ぶ歓迎の方法はなにか?
ママは事件の謎解きが大好きだ。
そして計ったように殺人事件がころがりこむ。

息子が語る事件の展開を安楽椅子に座ったかごとくに耳を傾け、からくりを明かしていく母。
息子は妻と死に別れ、恋人とあれこれあってもいつまでもママの息子で、母の手料理を愛し、母の忠告を聞く。
マザコンかと言いたいが、こんな母なら尻にひかれないほうがよっぽど珍しいだろう。
手料理を堪能し、母を大事にする息子。感情をストレートに表現してやまない西洋文化がよく出ている。
見栄をはらず、感情をつくらず、格好をつけず。

そして本題のミステリのほうとしては、
少ない就職確率、ふたりいる候補者、席はひとつ。
そしてそのひとりが殺され、ライバルが逮捕された。
本当にその青年が殺したのか。貧しい出で、苦労して生活を打ちたて、母に安泰な老後を送らせる青年が。


Mom Meets Her Makers (1990)
クリスマスの話。

家の外装をクリスマス一色にし、夕方五時から真夜中一時までがんがんクリスマスソングをかける家は簡素な住宅街をとうとつに観光名所と変えた。
静かに暮らしたい夫婦の生活は観光客にあらされ、怒り狂った息子は相手の家にかけつけた。
相手がキリスト教のある宗派の教祖で、被害者側の息子がユダヤ人、というのももめごとに輪をかけた。
教祖はどうもうさんくさい。
そしてクリスマスも盛りあがるころ、教祖は殺害され、血気盛んな息子は容疑者としてあげられた。

やもめ50男の弁護士つきの調査員。ユダヤ人。
ことあるごとに母を訪ね、事件の話をつらつらと話す。
七十すぎの母はやもめ男より活動的で社交的で息子の話を聞きながら、びしばしと真実を明かしていくのであった。

先日読んだ一巻目、"A Nice Murder for Mom"では、遊びに来る母に一番の歓迎は殺人事件だという一節があった。
水戸黄門のように落ち着いて読めそうなシリーズのようで、落ち着いて母の言葉に耳を傾けてしまいました。
このお母さん、料理がうまい!
家事についても一言あり。
人生、楽しむためにくだらぬ努力はしないそうです。


Mom Doth Murder Sleep (1991)

マクベスを上演する場合は、その名を劇場内で発してはいけない。
その名を呼んだなら、悲劇が起こる。

五十才やもめ探偵、デイブの住む町でマクベスが上演された。
役者たちは町の住人。くろうとではない、さまざまな背景を持つ老若男女。人間関係が入り組んだり、本番数日前に配役が変更したりと、上演前からひともめもふたもめもあったのだけれど、本当に本番中、観客の前で人が殺されるとは。

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過去のからまった「村」の人間関係から嘘が交差し、重要参考人は殺人容疑より大切なものを隠そうとする。
今回もママの誘導で、無事にデイブは真犯人を挙げられるか。
最後の舞台は圧巻。
劇場にいる気分にしてくれる正統派ミステリ。★★★★★。
ママの料理もおいしそうで、推理を助けながらお相伴に預かる脇役になりたいです。

Mom Among the Liars (1994)

読みたい。

My Mother, The Detective  (1997)





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