中国てなもんや商会 +エッセイ 

谷崎 光 著

中国てなもんや商会
てなもんやOL転職記
スチャラカ東京のオキテ
今ごろ結婚しているハズが…!?

対中国の商社で鍛えられたナニワの商売人の娘が、アポなし、コネなし、コワいものなしで出版社に原稿を持ち込み、めでたく採用となりました。できた本(中国てなもんや商会)も、そこにいたるドタバタ (てなもんやOL転職記)も、パワー全開、ネタ満載。あなたの知らない世界が広がっています。本格中華が食べたくなり、そして最後には「やりたいことはやってごらん」と背中をぽんと押してくれるような本。

この後作者はどうも北京に留学されたよう。この次は、何を語ってくれるかが、た・の・し・み。

中国てなもんや商会 1996年 文藝春秋社発行  1999年 文春文庫

これってエッセイ? 小説? それともノンフィクション?

アフター5は残業で、ハイヒールは脱ぎ捨てて、手に軍手。クレーム品と戦う日々、そうでなければ中国に怒鳴る。
「付属品不足の件、当方は確かに送付しています。工場でもう一度よく探してください。〜再度送るなら、代金は商品の支払い金額から差し引きます。再送付にかかった運賃もいただきます。重いのできっとめちゃくちゃ高いです。私は何があっても絶対払いません

次から次へと問題続出。読み手のド肝を抜かせて、笑わせて、怒(イカ)らせながらも余韻を残す。きれいにツボをおさえています。


てなもんやOL転職記 2002年 文春文庫

本は、出版が決まればあとはほっと一息、感慨にふけるものだと思っていました。谷崎嬢は、(さっ、タマはできたわっ。あとは、できることはすべてして、これをお客様のお手元にお届けするのよ!)、そして取りいだしたるは販促ノート。
てなもんや商会売り込み術を含むこのエッセイ集。
やるならとことん、やりなはれ、です。


スチャラカ東京のオキテ 2000年 祥伝社黄金文庫

上京してこのかた対人関係が上手くいかない、今ひとつ本当の自分が出せない、なぜか浮いてしまう、笑いがとれないとお悩みの関西人へ、谷崎ナニワ嬢が徹底的にお答えします。身をもって体験した東京談。東京人の「異国カンサイ入門書」としても可。


今ごろ結婚しているハズが…!? 2001年 角川文庫

開運ともだち、一歩踏み出させオヤジ、軽ーいながらも読んでいて元気が出るヨタ話集。自分のことはしっかり落として笑わせる関西人。気が向いたときのつまみヨミに最適。時折あちらこちらに姿を見せる作者の母は、娘以上にウツワが大きい。

最後にひとつ、就職希望の女子大生は「入社試験突破」の章をかならず読むべし。

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