E.L.カニグズバーグ    E.L. KONIGSBURG

From the Mixed-Up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler(1967)
Jennifer, Hecate, Macbeth, William McKinley, and Me, Elizabeth
About the B'Nai Bagels(1969)
George(1970)  
Altogether, One at a Time
A Proud Taste for Scarlet and Miniver(1973)
The Dragon in the Ghetto Caper
The Second Mrs. Giaconda
Father's Arcane Daughter(1976) 
Throwing Shadows(1979) 
Journey to an 800 Number(1982)
Up from Jericho Tel(1986) 
Samuel Todd's Book of Great Colors(1990) 
Samuel Todd's Book of Great Inventions(1991)
Amy Elizabeth Explores Bloomingdale's(1992)
T-Backs, T-Shirts, Coat and Suit(1993) 
TalkTalk: A Children's Book Author Speaks to Grown-Ups(1995)
The View from Saturday (1996)
Silent to the Bone (2000)
The Outcasts of 19 Schuyler Place(2004)
「クローディアの秘密」 
「魔女ジェニファとわたし」
 「ベーグル・チームの作戦」
 「ぼくと〈ジョージ〉」
「ほんとうはひとつの話」
「誇り高き王妃」
「ドラゴンをさがせ」
「ジョコンダ夫人の肖像」
「なぞの娘キャロライン」
「影 小さな5つの話」
 「800番への旅」
「エリコの丘から」



「Tバック戦争」
「トーク・トーク  カ二グズバーグ講演集」
「ティーパーティーの謎 」
「13歳の沈黙」
 「スカイラー通り19番地」
The Second Mrs. GIACONDA (1975)

肖像画を描いてもらいたいと高貴な人々が押しよせる中、どうしてダヴィンチはしがない商人の第二夫人の肖像画を描くことにしたのか。
その裏には嘘つきで手癖の悪いサライ(小悪魔)という少年がいた。

たくさんの弟子を抱えてさまざまな仕事をこなすダヴィンチ、
その師の元に十歳にして弟子入りしたサライ、
ダヴィンチはその少年の盗み、作品横流しをとがめながら、それでもかたわらから離そうとしなかった。
公爵の仕事を請けながら、サライの動向にダヴィンチは笑ったり怒ったり。
どうしようもない若者なのに、サライはダヴィンチのささえだったのか。

15世紀のイタリアの歴史と地理、土地柄、そして美術が身近に感じられる本でした。
そして食べ物、なにかと登場するイタリア名物アニスシードクッキー、
結婚式のパレード、公爵夫人との出会い、いろいろな場面でいい味出してくれてます。

(邦題 ジョコンダ夫人の肖像) 

The Dragon in the Ghetto Caper (1974)

今読んでます。
くわしくは舞台裏を。


Altogether, One at a Time (1971)

アメリカの児童書、短編集。邦題は

薄くて短くてほのぼのしていてゆっくりできる本が読みたくて積読本からひっぱりだした。
でもなかなかリラックスはさせてくれない。
だれもがいろいろな考え方をしていて、こっちもついつい深読みしたり途方にくれたり。
邦題は「ほんとうはひとつの話」、オムニバス?
最後まで読んでもどしてひとつなのかわからなかったけれど、
あとがきに種明かしがあった。

小説は、身近な出来事を書いていくものなんだ。



収録
Inviting Jason
The Night of the Leonids
Camp Fat
Momma at the Pearly Gates
 

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Inviting Jason
10才の男の子がはじめての誕生日パジャマパーティをひらく、というか母親にひらいてもらう話。
ママはジェイソンを呼びなさいという。
でもボクはジェイソンは呼びたくない。
引っ越してきてはじめて友だちになった子だけれど、
はじめての友だちはそのまま一番の友だちになれるわけじゃない。
ジェイソンはちょっと変ってる。それに「失語症」なんだ。

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The Night of the Leonids
パパとママが海外に行くときは僕はいつもおばあちゃんちに泊まる。
僕がいるからっておばあちゃんは僕をどこにでも連れまわすなんてことはしない。
僕もおばあちゃんを誘わない
でも 僕とおばあちゃんは仲がいいんだ。
おばあちゃんが教えてくれた。
今夜、セントラルパークでレオニダス星団が見れるって。
100年に3回だけ見れる、今年はその33と1/3年目。
おばあちゃんは63才だけど、33と1/3年前は星団を見なかったんだって。
その時は見ようとも思わなかったから。
この次の33と1/3年後、ぼくは44才だ。
一体そのころ僕は何をしてるんだろう。
そしてそのころおばあちゃんは。

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Camp Fat
今年のサマーキャンプ、わたしの目標は6週間で約7キロおとすこと。
子どもにとっての7キロってけっこうなものなのよ。
キャンプにはフレンチフライもチーズバーガーも、お菓子もホイップクリームもない。
夜ベットの中でチョコレートのことを考えているとカウンセラーがまわってきた。
「やせるためのお話をしない?」
カウンセラーはる飾りの細かい指輪になっている、古い時計を持っていた。

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Momma at the Pearly Gates
 

黒人の主人公、お昼は学校に残ってひとりでご飯を食べる。
他の子はみんな家に帰って食べるから。
そこにホワイトの女の子がお昼居残り組に入る。
「何を持ってきたの?」聞くと、
「うるさいよ、ニガー」
主人公はそんなことでは動じない。
いつも自信たっぷりに、自分のやりたいことをきちんきちんとやっていく。
水と油のつきあいもあるがままに放っておく。
ある日主人公が黒板に白いチョークでノアの箱舟を描いた。
ノアの顔は白塗りで。
女の子が「ノアは黒人じゃないわ」
白く塗ったら黒人?
白も黒も見方によるのよ。


(邦題:ほんとうはひとつの話)
Jennifer, Hecate, Macbeth, William McKinley, and Me, Elizabeth (1975)

アパートに引っ越してきたばかりの小学生の女の子。
まだ友達がいなくて学校に通う道はいつもひとり。
同じアパートの"いい子"とは仲良くしたくない。
大人がいる前でだけのいい子だから。
その子と仲良しの女の子もイヤ。
放課後そのふたりとエレベーターが一緒になったら、降りる前にエレベーターのボタンをぜんぶ押してやる。

そんな主人公がある日、同じ学校に通う「魔女」と出会った。
魔女は靴をなくさない。
魔女は遅刻しない。
魔女は目にも留まらぬ早さで悪さができる。
ありがとうもこんにちはも言うことなしに山ほどハロウィンのキャンディがもらえる。
魔女の言動のなにもかもが新鮮で、主人公は魔女の見習いになることになる。
奇妙な魔女は今度はなにをするのか。
主人公はどきどきしながら会いに行く。

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「わたしは遅刻しません」と100回書くバツも、監督の先生をいらだたせるほど楽しんで時間をかけてしまう。シビアでこびない主人公の目を通して、
気持ちやもやもやが、はっきり描かれている。
英語のことはよくわからないけれど、芯がある文章、という感じ。

読後、このふたりのその後をちらりと想像してみる。
普通の奇をてらわない生活が続くかもしれな。でもふたりにとってはそういう日常がいちばんいいんだろうなぁ。

(邦題:魔女ジェニファとわたし)





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