デイナ スタベノウ(Dana STABENOW)著
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Kate Shugak Series

160エーカーのアラスカ国立公園内に住む、アレウト族の女性。
アンカレッジ地方検事局の元捜査官ケイト シュガックのシリーズ



A Cold day fot Murder (1992) 白い殺意
A Fatal Thaw (1992) 雪解けの銃弾
Dead in the Water (1993) 秘めやかな海霧
A Cold-Blooded Business (1994) 死を抱く氷原
Play With Fire  (1995) 燃えつきた森
Blood Will Tell  (1996) 白銀の葬送
Breakup  (1997)
Killing Grounds  (1998)
Hunter's Moon  (1999)
Midnight Come Again (2000)
The Singing of the Dead (2001)
A Fine and Bitter Snow  (2002)
A Grave Denied  (2003)
A Taint in the Blood  (2004)  
A Deeper Sleep  (2007)
Whisper to the Blood  (2008)
A Night Too Dark  (2009)
Though Not Dead (2011)
Restless in the Grave (2012)
Bad Blood (2013)
Short Stories







著者いわく、
まず自分の生まれ故郷のアラスカを書こうと思った。
アラスカに実際ある国立公園を元にして、アラスカらしい要素をおりこみ、
そこにどういう人がいるか、考えて作った話。

原住民といわれる少数民族、アレウト人、エスキモー、ネイティブアメリカン。
昔からの文化は博物館とみやげ物屋で保存され、若者は里を離れることを出世とする。
こういうテーマはなぜか心をひきつける。

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A Cold day fot Murder (白い殺意)

アラスカ原住民、アレウト人ケイトは一年少し前まではアラスカの元地方検事局敏腕捜査官だった。30歳、独身。
たずさわった事件のショックから退職し、今や人里はなれて独り静かに暮らしていたが、行方不明となったふたりの人間を探すために、人里に下りてくる羽目となる。

時は冬。極寒の地に吹きだまる雪、ハスキー犬、アラスカ原住民たちの今時の暮らし。しがらみ。
住人の半分は知り合いで、親戚も多い。

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A Fatal Thaw (雪解けの銃弾)

出だしから犯人登場。撃つぞと気合を入れて男は出会う人間を端から撃っていった。
アラスカの田舎町のため、人と出会うにはスノーモビルで移動が必要。それでも犯人は突き進む。

警察はヘリコプターで住人に警戒を呼びかける。それを聞いて家に閉じこもる柄ではないケイト。
体重500Kgの愛犬は恋の季節で助けにはならないと、単独で外に出るが、真っ向から犯人と鉢合わせをしてしまった。
と、第一章。
話はもう終わってしまったと思いきや、連続殺人の被害者にひとりに、犯人が撃ったライフルではない弾丸が体から検出された女がいた。

集落の女たちから恨まれる女性。
警察すらもその女性と個人的な関係があったため、捜査に立ち入れない。
引退したケイトがまたその聞き込みに町を、人々の家を回ることになった。
聞けば聞くほど悪評があからさまになる。
マリワナを栽培して売る、相手をとっかえひっかえ寝る、
冬眠明けのクマを撃って、極上の毛皮も肉も置き去りにする、
恨みも多く買っているし、ビジネスでもめたこともあるだろうけれど、
そんな彼女を撃ったのは誰なのか。
そして彼女の過去をさぐるケイトに銃弾が。
でした。

読んでいると ヒロインのケイトより半狼犬のマットが気になって仕方ない。
犬は狼を追ってどこへ行ってしまったの、とか、スノーモービルに犬は同乗しているの、とか。

そして最後のシーンは春の絶景だった。
これが書きたくてこのシーズンにしたのかと思えるほど、壮大。
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Dead in the Water (秘めやかな海霧)

本当は女は乗せたくない。他の船員と特別な関係にならないことを条件にケイトは船に乗っている。
目的は、6ヶ月前にこの船から姿を消した若いふたりの男を捜すため。
おそらく生きてはいないだろう。
しかし何があった。
なにはともあれ船は揺れる。
ケイトは心の中で悪態をつく、なんでこんな目にあうのか。
ボスであり、遠距離恋愛の相手であるジャックを海の底に沈めてやる〜。

 ※※ 感想 ※※


大学を出、自分の道を歩く成功型原住民を描いているのだけれど、
著者がいかんせんホワイト。
どこかうそ臭いと思う一方、それでもアラスカが読みたくて追っているシリーズ。
原住民の民話や歌や、そういう空気に触れられるといいなぁ。

谷川俊太郎さんの詩にあるように、
うそのなかにほんとをさがします。


犬はでてこなかった。
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A Cold-Blooded Business (1994) 死を抱く氷原


今読んでます。







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