カール ハイアッセン    Carl HIAASEN

Hoot (2002)

フロリダに転校してきたロイは、スクールバスの中で年上の男の子に痛めつけられ、窓ガラスに顔を押しつけられている最中に、外を疾走している男の子の姿を見かけた。
同じくらいの年頃のその子は、見たこともない速さで駆け抜けていった。
裸足で。
一体なんで走っているんだろう? 学校には行かないんだろうか? どうして靴をはいていないんだろう?
いじめられていて声も出せない状態の中でロイはその少年に好奇心をそそられた。
翌日その子を追おうとスクールバスを無理やり降りたが、見事に追跡失敗、
その後学校ではあの子のことは放っておけという上級生のクマみたいな女の子にからまれた。

一方、町に大きなチェーン店のパンケーキ屋が進出しようとしていた。
建設予定地に、小さな小さなふくろうが巣くっている。
けれど誰も彼もが儲けや自分のクビを気にして、ふくろうのことは気にもとめない。
ふくろうは、仕方ないのだと埋められてしまうのだろうか。

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主人公は十二才か十三才くらい、小さいときから引越し引越しのくりかえしで、今回の転校は六校目。海辺のフロリダは平らすぎて。山ばかりのアラバマが恋しくてしかたない。
転校には慣れていても、新しい学校というのはなにかと面倒だ。
いじめがあり、違う人々がいて、違う家庭環境がある。
親が嫌いで家を出奔しているわけではない、
親と上手くやっていけないのだ、そんな男の子も登場、
学校、環境問題、色々な問題がおりこまれた児童文学でした。

世の中には簡単に割り切れないことがある、自分の頭で判断して、自分の良いと思ったことをするんだよ、
そんな風に言い、支えてくれる親がいるってのはいいなぁ。
...ダナ君の行く末はどうなるんだろう。

邦題 ホー 

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