アリス シュタインバッハ (ステインバック?) (Alice C. Steinbach)

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Une matin Je suis partie (原題 Without reservation)
仏題直訳 「ある朝私は家を出た」  




どーして買ったんだろう。
思うほどふつーの旅行記。
アメリカ人のパリ ロンドン オックスフォード イタリアへ一年間自分探しに旅に出る。
パリ、ロンドンは多少の宿泊先をおさえ、オックスフォードは客員として。イタリアはぶらりと。
行く先々から絵葉書を送る。
アメリカ、バルティモアの自分の家へ。

旅行記ももちろんだが、なによりも前書きが印象的。
地方紙の新聞記者として女手ひとりでふたりの男の子を育ててきた。
今やひとりは日本での勉強を終えそのまま翻訳者になり、もうひとりはコロラドで物理の学位を生かす。
バルティモアの実家で猫一匹と暮らす日々。
そんな中、母親の書いた絵葉書を見つける。
今はもう亡き母がアイルランドはダブリンから、自分(母)宛てに送った一通の絵葉書。
 - 私たちはここで一週間過ごす。ホテルはとても居心地がよく、夜は詩が読める。食事はおいしい。ダブリンには世界で一番素晴らしい動物園がある。
見慣れた母の字を見て涙が出てきた。

学業を終えて社会に出て行く子どもたち。いつかわたしの絵葉書を見て、涙することがあるだろうか。

そして地方の一新聞記者は、一年間旅に出ることを決意する。

でも仕事先にはどう言おう。猫はどうしたらいいのかしら。

そういう問題を、熱意と好意と今までの行いを元にひとつひとつクリアして、アリスは行きたかった場所に旅立った。


Alice C. Steinbach (-2012)
1977年 43才〜 ジャーナリストとなる。  
1985年 51才   ピュリツアー賞を受賞  (報道特集記事部門)
1998年 64才   9ヶ月の休職をとりヨーロッパへ。  
1999年 65才   フリーのジャーナリストに。
            プリンストン大学で教鞭をとる。
2000年 66才   Without reservatins 出版