アーナルデュル・インドリダソン Arnaldur INDRIDASON

Detective Erlendur シリーズ


Synir duftsins (Sons of Dust, 1997)
Daudarosir (Silent Kill, 1998)
Myrin (Tainted Blood, also known as Jar City, 2000)
Grafartogn (Silence of the Grave, 2001)
Roddin (Voices, 2003)
Kleifarvatn (The Draining Lake, 2004)
Vetrarborgin (Arctic Chill, 2005)
Hardskafi (Hypothermia, 2007)
Myrka (2008)
Svortuloft (2009)
Furdustrandir (2010)

フランス語訳は三作目から八作目まであり。


La Voix 著者Arnaldur INDRIDASON

アイスランドのミステリ。

クリスマスをひかえた観光地のホテルで、サンタが地下で殺された。
サンタになるはずだったのは従業員の男で、殺害現場はその男の自室。狭い物置部屋をつかって寝泊りしていた男だが、赤いズボンは下ろされて、いちもつには避妊具が着いていた。

捜査に当たったのは×イチの刑事。来たるクリスマスを避けるかのように、ホテルに住みこんで事件の調査にたずさわる。
外国人観光客が、豪勢な防寒具をまとって大根雑なホテル、スピーカーからはアメリカのクリスマスソングがひっきりなしに流れている。
オーナーは事件があったからと営業を停止する気はまったくなく、カフェテリアはビュッフェが豪華に飾られている。
刑事、ビュッフェをよそいながら、聞き込みをはじめる。

別件で父親に虐待された息子の話も追いながら、ホテルの被害者の過去をあらい、接触のあった人を一人一人尋問していく。
まずは手はじめなので警察に呼び出して拘束して、というわけでもないのだけれど、観光客も受け付けも、誰も彼もが嘘にまみれた証言ばかり
みんな人には言いたくないことを、見えないところに抱えている。
なによりも、殺された、しがない従業員は、実は昔々天使の声を持っていたのだった。

 ドラッグ、売春、離婚に別離。父の夢に答えようとした息子たち。そして家族の話。

派手なアクションはないけれど、人の気持ちについて考えさせてくれた、雪の中の物語。

ラストは壮大。

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