アリス ウロ    Alice HULOT






Alice HULOT著 緑のリュックシリーズ (1〜4)

8人の持ち主の危機を救い、夢をかなえたカバンには、"魔法のカバン"の称号が授けられる。
「失敗したらスーパーの棚行きよ」妖精に尻を叩かれながら、緑の革製リュックは今日も持ち主と四苦八苦。

1: Le Chaton de Mathile
クリスマスにはなにがほしい? 別に。だってかなわないんだから。
ルイズはお金持ちでなんでも捨てるほど持っている。
でも、わたしのホントに欲しいものは、おにいちゃん(遅すぎ)、ママの仕事が楽になること、妹(パパがいないのでこれもムリ)、それにあれやこれやとそれと猫。
 ある日アパートの捨て猫を拾う。 けれどママは飼えないって。
 マチルドゥはどうしても譲れなくって、拾ったリュックに入れて猫を学校へ連れていく。

2:Les Betise de Louise
 ベジタリアンな叔母と同居するルイズはもともとお金持ち育ち。
 今の願いは、アイスを食べること。
 自然食のリンゴなんてやってられない。
 お金、お金が必要なの。

3: Le Secret de Paul
 泥棒一家のオチコボレ息子、ポール。やっと盗んでこれたのは、修理屋さんの緑のカバン。
 君の袖をひいたのはボクなんですけど、とは緑のカバンは言いだせない。
 ある日姉の盗んだ宝石で足がついて、警察がうちにやってきた。
 

4:Le Tresor de Norbert
 青空生活者ノルベエ。髪もひげも伸び放題。家族には愛想をつかされて、大事なものを一式カートに入れて、今日も屑を拾って歩く。
 上質の緑のカバン、10ユーロはいけると思ったのに、業者は5しかだせないという。
 やってられるかと持って帰ると、カバンは助けてくれるという。
 え?


小学校低〜中学年向き。
説教くさくなく、居眠りの好きなカバン。
人の話は親身になって聞き、相手の目線で一緒に解決策を見つけようとするドラえもんのような存在。
そんなカバンに人は正直な気持ちを口に出す。
つづられるのは飾らない今時の子供たち、大人たちの気持ち。
ルイズ、このタイヘンなときにあんたの望みはチョコナッツアイスかい、とか、
宝石の行き先は本当にそれでいいのかい、というところもありましたが、対象年齢、9才あたりが、本に親しむぶんにはこれくらいがいいのかなと。

なにはともあれ、汚れても破れても、ばらされても、修理してもらえるカバンは幸せだ。


実は図書館で1、2を見て装丁借り。その日に3、4を購入し、翌日返却時にまとめて後のも寄付してきました。
緑のリュックのように、こういうものは次に廻さないといけないんじゃないかなぁと。

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