アンソニー ボーデイン(Anthony Bourdain)

キッチンコンフィデンシャル (Kitchen Confidential) (2000年発行)

アメリカの料理人。
シェフ。
アメリカのいーとこのぼっちゃん、遊んで仲間と騒いで薬打って、職を失ったり失わせたり。
はい。
ダヴィンチコードなんて目じゃないほどのジェットコースターライフをフィクションでお届けしてくれます。
波乱万丈フウテン男の勝負物語を楽しみたい方、
レストランの台所を覘きたい人、裏事情を知りたい人、
そして、第一章(前菜)の第一話と、第五章(コーヒー&シガレット)の第一話は、心穏やかに食を楽しみたい方に。
 前菜のほうは10才のころフランスで過ごしたバカンスの経験。
 未成年者にとってフランスがいかに煙草に甘く、アルコールに甘く、そして爆竹に甘いかと言う、一昔前のおおらかさ。
 自然の中での食。
 どんなレストランに行っても「ハンバーグとポテトフライ」しか頼まない今も昔も西もアメリカも変わらない子供の食。
 そして、そんな男の子をふたり抱えて行く先々でバカンスを台無しにされた親たちの反逆。
 その後一念発起し突っ走る著者。
 ...どこが穏やかなのかわからないけれど、一読の価値あり。
 コーヒーの第一章は、著者がハードロック調に唾を飛ばして熱唱し、いちいち理論付け実証づけてきた経験をたおやかにかき消すクラシック音楽。
もともとは日本語訳で読んだのだけれど、わたしはこれで、原書を買いに走りました。

日本語訳は読みやすく、スピード快調で、一昼夜で読めたのだけれど、原書は完読できるかどうか。
でも好きなところは何度も読んでしまう。
物事はやると決めたらてこでも動かず、下手の横好きでも、やりとおす事が大事なのだ、ダラダラしているひまはないものだと、生き馬の目を抜くような本でした。



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